族長の時代
ユダヤの歴史は、約4,000年前(紀元前17世紀)に族長アブラハムとその息子イサク、孫のヤコブによって始まりました。メソポタミアで発掘された紀元前2000~1500年頃の文献は、当時彼らが聖書に描かれたとおりの遊牧生活を送っていたことを裏付けています。「創世紀」には、アブラハムがカルデアのウルからカナンへと導かれ、唯一神を信じる民の祖となったことが描かれています。その後、カナン全土に飢饉が広がったときに、ヤコブ(イスラエル)と12人の息子はその家族とともにエジプトに移住しましたが、その子孫は奴隷にされたり強制労働を強いられたりするなどの憂き目にあいました。