1948年5月14日、国内のユダヤ人社会と外国におけるシオニスト運動の代表からなる民族評議会のメンバーがイスラエル国独立宣言に署名しました。この宣言には、イスラエル国再建の歴史的必然性、聖書の預言者たちが予見したような自由、正義、平和に基づく民主的ユダヤ人国家の枠組み、そして中東地域全体の利益に貢献するために 近隣のアラブ諸国との平和的関係を求めることなどが、 民族の信条として謳われています。
写真:イスラエル建国を宣言するイスラエル初代首相 ダビッド・ ベングリオン ©政府出版局 G.P.O.
” エレツ・イスラエル(イスラエルの地)はユダヤ民族誕生の地であった。この地において、その精神と宗教の独自性と政治的主体性が形成された。彼らはこの地に国を造り、普遍性を有する民族の文化的価値を創造し、永遠普及の聖書を世に送り出した
・・・ユダヤ人は、いつの時代にあっても、父祖の地に国家を再建すべく努力してきた。彼らは砂漠を緑に変え、ヘブライ語を復活させ、町や村を建設し、繁栄する社会を築きあげた。彼らは、独自の経済と文化を発展させ、平和を愛し、国を守るすべを知っていた・・・。
イスラエル国は、ユダヤ人移民を受け入れ・・・全住民の福祉と利益のために国土開発に努力する。イスラエルの預言者らによって語られた自由と正義と平和を基盤におき宗教、人種、性別に関わりなくすべての住民に、社会上及び政治上の完全にして平等の権利を確保し、信仰、良心、言語、教育及び文化の自由を保証、すべての宗教の聖所を保護し、国連憲章の諸原則を忠実に守る。
我々は、すべての近隣諸国とその国民に、平和と善隣友好の手を差し伸のべ、彼らが民族の地に定住したユダヤの主権国家と協力し、助け合いの固いきずなを結ぶよう呼びかける。”
(イスラエル国家独立宣言より)
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