国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構(NARO)とイスラエル国立農業研究所(ARO)が開催する二回目のシンポジウムでは、両国の所管省による平成29年度の国際共同研究パイロット事業で始まった、NARO-ARO研究者による『水利用』がテーマの共同研究、そして研究開発領域で今後重要度が増す『国際連携活動』に焦点を当てます。慣例も文化的背景も異なる日本とイスラエル両国の研究者による国際連携活動から得られた経験・発見の共有により、研究の加速および社会実装に繋がる知見や、更なる両国連携の可能性を議論することを目指します。
基調講演者としてイスラエル国立農業研究所員の他、農業をキーワードにイスラエルと日本の橋渡しをする2社からも代表を招いて「補完的」と言われる日本・イスラエル間コラボレーションの裏側を語って頂きます。
参加は無料、事前登録制です。スタートアップネイションとして注目を集めるイスラエルの研究開発の出口戦略やイスラエルとの共同研究等に関心のある、関連分野の研究者、企業関係者の皆様に広く参加を募集します。
なお、当日はネットワーキングを目的としたポスターセッションの時間を設けます。研究成果報告や企業広報資材の掲示をご希望の場合には、事前登録時にフォームにてお知らせ下さい。
・日時: 2019年3月26日(火)13:00-16:45
(参加無料/事前登録制/使用言語:英語/定員:100名)
・会場:文部科学省研究交流センター2階国際会議場(茨城県つくば市竹園2-20-5)
・主催:農研機構(NARO)、イスラエル国立農業研究機構(ARO)
・後援:駐日イスラエル大使館
・お問合せは農研機構 国際室まで
日本との農業技術共同研究について
2016年11月28日に開催された第一回シンポジウムでは、「園芸作物生産における日本―イスラエルの最新水利用技術の融合」と題し、ARO、NARO双方から研究者が講演しました。
その後、同月30日―イスラエル農業・農村開発省と農林水産省農林水産技術会議事務局が締結した『農業科学分野の共同研究実施のための研究費助成に関する覚書 』(※1)により、双方の農業技術研究機関などの人的交流や、国際共同研究支援の公募による二国間協力促進が可能となりました。これを受けて、2017年2月には、農林水産省の「戦略的国際共同研究推進委託事業」のうち「国際共同研究パイロット事業」で共同研究公募が行われ、AROとNAROの共同提案の4課題が採択されました。本共同研究により、両組織は再生水を活用した園芸生産技術の研究開発に連携して取り組んでいます。
※1 両国所管省による「農業科学分野の共同研究実施のための研究費助成関する覚書」締結の様子(2016年11月30日)は
こちら
PHOTO: StateofIsrael