杉原千畝生誕120年 ビザ発給80周年を記念したパネル展

杉原千畝生誕120年、ビザ発給80周年を記念したパネル展

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    ​7月31日、杉原千畝生誕120年、ビザ発給80周年を記念して、「『命のビザ』〜もう一人の外交官タデウシュ・ロメル展」と題されたパネル展が、東京・京橋の杉原千畝SEMPO Museumで開幕しました。この特別展では、第二次大戦中にナチス・ドイツによる迫害から逃れ、日本に辿り着いたユダヤ人難民の救済のため奔走した、当時の駐日ポーランド大使、タデウシュ・ロメル氏にスポットを当てています。

    ロメル大使は杉原氏のビザ発給によって日本に辿り着いた、1000人を超えるポーランド国籍のユダヤ人たちを支援し、彼らが日本での滞在を延長して、最終的に第3国へ安全に移動できるように尽力しました。ポーランド大使館が撤退せざるを得なくなった後も、ロメル大使夫妻は「戦争犠牲者救済員会」を設立し、日本国内のユダヤ人団体と協力のもと、自ら上海へ渡り、ユダヤ人難民への支援を継続しました。今回のパネル展は、そのロメル大使のこれまで知られていなかった活動と生涯を、パネルと映像で紹介するものです。

    オープニングセレモニーには、イスラエル大使館を代表して、イスラエル・ストゥルロヴ臨時代理大使が招かれ、「今日のイスラエル国は、杉原氏やロメル大使のような、多くの心ある人々の公正さと勇気、良心の上に立っていることを心に留めています」と、自身の親族も戦時中、ご近所の方々から支援を受け守られた話などを交えながら、ご挨拶を差し上げました。パネル展は同杉原千畝Sempo Museum にて、8月30日まで開催されています。

    イベント詳細: http://sempomuseum.com/news20200717.html


    あいさつするイスラエル・ストゥルロヴ臨時代理大使
     




    展示の様子