Waseda Holocaust Ceremony

早稲田大学でホロコーストデー関連イベント

  • 写真①
     

    ​1月14日(木)、早稲田大学大隈タワーの教室において、イスラエル大使館、ハンガリー大使館、NPOホロコースト教育資料センターの共催で、国連ホロコースト犠牲者を想起する国際デー2016 の関連事業として『サウルの息子』の学生限定試写会を開催しました。

     

    上映に先立ち、ブダペストのゲットーで7歳のときにホロコーストを生き延び、日本でピアニスト及び音大教授として長年暮らしている ヤーノシュ・ツェグレディ氏を迎え、ホロコースト教育資料センター代表の石岡史子さんとの対談という形で、これまで余りに苦しい経験だったので公に話さないで来たという、当時のことなどをお話いただきました。

     

    また、上映後は早稲田大学の学生ボランティア団体で、今回のイベントの企画にも多大なご協力をいただいた「早稲田大学千畝ブリッジングプロジェクト」のメンバーの学生たちによるアフタートークで、映画を観た感想や、それぞれのシーンが持つ意味についての各人の考えなどが話し合われました。
    話者の中には、上智大学に在学中の杉原 千畝 氏の曾孫・圭祐さんもいらっしゃいました。

     

    試写会を締めくくる挨拶で、イスラエル大使館のサヴィオン=ヴァイダーゴルン公使は 「イスラエルでは非常に若い年齢からホロコーストのことについて学びます。自分自身の母もホロコースト生還者だが、母は経験を人に話そうとせず、公の場でこの重要な証言を伝えるよう説得することが本当に大変だったので、今回ヤーノシュさんがお話をする決意をされたことは、どれだけ貴重であり大変なことだったか良くわかります。また、石岡さんの案内でアウシュヴィッツを訪れたある学生に訪問の感想を聞いたとき、『考えさせられた』という返事を聞いて感謝しました。また、この場でボランティアとして参加してくださった皆さん、試写会に足を運んでくださった皆さんに感謝します。次の世代に伝えようとする努力は本当に重要だからです」 とお話しました。

     

    尚、『サウルの息子』は今年のアカデミー賞の選考で、外国語映画賞のノミネート作品に選ばれたことがニュースで伝えられています。

     

     

     

    写真① 右よりホロコースト教育資料センターの石岡 史子 代表、ヤーノシュ・ツェグレディ氏、イリット・サヴィオン=ヴァイダーゴルン公使


    写真② 映画上映後の学生たちによるアフタートーク