Two chefs from Israel

ユダヤ系とアラブ系 イスラエル人女性シェフ2名が来日

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    ​「食には、私たちの国に変化をもたらす力があると信じています。アラブ人とユダヤ人の間を料理が取り持つことは、対話を始めるのに最も安全で簡単な方法です。私たちの活動が、実際に人々に変化をもたらしていると感じます。」
    ノフ・アタムナ=イスマイール、ヒラ・アルパート


    そのルーツの多様さと独創性ゆえに、ロンドン、パリ、NYなど近年国際的にも評価が高まっている、イスラエル人シェフによる料理。

    日本上陸も近いであろうトレンドに先駆け、イスラエルの人気女性シェフ ノフ・アタムナ=イスマイール(アラブ系)とヒラ・アルパート(ユダヤ系)が来日しました。


     










    コシェル認定 (ユダヤ教の食事戒律に適合する認証) をきっかけに、さらなる世界展開が期待される日本酒「八海山」。シェフたちは製造元である新潟県の酒蔵・八海醸造を尋ね、日本酒の伝統や地域の風土・歴史について学びました。また、ミシュラン三つ星レストラン「ジャン-ジョルジュ」出身の米澤 文雄シェフを迎え、八海醸造の発酵食品を使用したフード・ワークショップを開催。日本酒と中東料理の、前代未聞のペアリングが実現しました。 (Photo Credit : Noam Levinger)

     











    西麻布の隠れ家ビストロ「HOUSE」にて、フレンチの技術をベースに、調味料を使わず組合せだけで食材の能力を存分に引き出すカリスマシェフ・谷  祐二氏とのコラボレーション。イスラエルの特別な食材を使ったヘルシー料理をコンセプトに、一夜だけのセレブリティ・ディナーが開催されました。(Photo Credit : Kanno Kohey)
     
     










    東日本大震災直後、放射能による土壌汚染が懸念された地域へ、イスラエルのネタフィム社が「水耕栽培システム」を寄贈しました。当該生産者のご協力により、その技術で生産された上質な野菜や果物を使ったイスラエル料理を、福島県南相馬市で開かれたJAまつりにて無料でふるまい味わっていただきました。
     
    また、2020年東京オリンピック・パラリンピックでイスラエルを「ホストタウン」として迎えてくださる宮城県亘理町を訪問。町に伝わる郷土料理「はらこ飯」を、地元の皆さんと一緒に作りました。










    「ジャン-ジョルジュ」出身の米澤 文雄シェフをモデレーターに迎え、イスラエル大使公邸にてランチ会&トークショーが行われました。中東のスパイスや食材に麹や甘酒を取り入れた、ハイブリットな料理やドリンクが並びました。(Photo Credit : Kanno Kohey)

     






    来日クッキングイベントでは、特別な意味を持つイスラエルの食材が多く使われました。

    例えばオリーブオイル。

    製造元の ”ガリラヤのシンディアナ” (SINDYANNA of GALILEE) は、イスラエルにおいて社会の変化を求めるアラブとユダヤの女性が立ち上げた非営利組織として、”共に働くことが人生をより豊かなものにする” と信じ活動しています。そうした協働から作られたのが、オーガニックでフェアトレードの、高品質なオリーブオイルのシリーズです。売り上げは全て、女性の経済的機会の創出や教育、そして現地の農家への支援に使われます。

    「エクストラ・バージン・オリーブオイル」の代わりに「エクストラ・”ピースフル”・オリーブオイル」と書かれているのに注目です!