The Holocaust Remembrance Day Commemoration Event at Waseda University

早稲田大学にて ホロコースト記憶の国際デー記念行事

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    アウシュヴィッツ収容所が解放された127日は、2005年に国連総会で「ホロコースト記憶の国際デー」と定められました。
     
    この日の記念行事として、NPOホロコースト教育資料センター(Kokoro)の主催により、1月26日、本邦初公開となる映画『アンネの日記 第三章~閉ざされた世界の扉』上映会が早稲田大学大隈記念タワーにて開催されました。会場にはイスラエル・ドイツをはじめ関係各国の外交官、多くの大学生・高校生が詰めかけ、最近の書簡発見から明らかにされた、アンネの父・オットーの子供たちを守るための必死の努力、そしてそれに対する世界の冷淡さを追跡したドキュメンタリー映画を鑑賞しました。
     
    上映に先立ち、イリット・サヴィオン=ヴァイダーゴルン公使は「ホロコーストの記憶を途切れることなく次世代に伝えていくことの大切さ」、またドイツ大使館公使のローベルト・フォン・リムシャ氏は「過去の歴史を直視し、和解に向け真摯に対話することの重要さ」についてスピーチを行い、上映後にはホロコースト生還者であるハンガリー出身のピアニスト、ヤーノシュ・ツァグレディ氏を交えて、映画について、また現代の社会も直面する難民問題や、ごく普通の人が大量虐殺の歯車に巻き込まれていく恐ろしさについて、早稲田大学千畝ブリッジングプロジェクトに参加する学生たちを中心としたディスカッションの時間が持たれました。
     
    ツァグレディ氏は、「父は収容所から体重が28キロという瀕死の状態で奇跡的に救出されたが、戦後私がドイツで学ぶことに反対しなかった。そのおかげで、最初は懐疑的だったが、いかにドイツ人たちが過去に向き合ってきたかを自分の目で見ることができた。今日、ドイツ公使と共に座り、過去に目を閉ざさないという素晴らしいお話を聞くことができて良かった。一方で、世界では今も虐殺や難民問題が起こり続けており、まるで世界は過去から何も学んでいないかのようです。無関心でいてはいけない。」と若い世代へのメッセージを話しました。
     
    映画『アンネの日記 第三章』は1月28日(土)に広島県福山市のホロコースト記念館でも上映されます。

     

     


    あいさつをするイリット・サヴィオン=ヴァイダーゴルン公使


    NPOホロコースト教育資料センター(Kokoro)代表理事の石岡 史子さん

     

     


    ホロコースト生還者であるハンガリー出身のピアニスト、ヤーノシュ・ツァグレディ氏の話に耳を傾ける高校生の参加者のみなさん



    早稲田大学 千畝ブリッジングプロジェクトに参加する学生のみなさん

     



    参加者のみなさんと