仏パリのユダヤ食料品店テロ事件
犠牲者はイスラエルで埋葬
ネタニヤフ首相は、イスラム過激派とそれらを支えるテロのインフラに対し、国際社会は一致団結し、行動を起こす必要があると述べました。同首相は、パリのユダヤ食料品店テロ事件で犠牲となった被害者家族の要請に応じ、遺体がイスラエルで埋葬されるため援助をするように該当政府関係者に指示しました。
ネタニヤフ首相は1月9日、フランスのオランド大統領と話し、パリのユダヤ人向け商店「ハイパーカシェルスーパーマーケット」でテロ事件が発生し、人質4人が殺害され、15人が救助されたことを伝えられました。
イスラエル首相はフランス大統領に対し、フランス国内のユダヤ機関の安全に関して話し合い、また、イスラム過激派テロ組織の資金調達源を断ち切ること、そしてヨーロッパでのテロ行為を扇動・助長する動きに対する措置の必要性を強調しました。
ネタニヤフ首相は以下の声明を発表しました(2015年1月10日土曜日):
この数日における残忍なテロ攻撃に苦しめられたフランスのユダヤ人コミュニティーとフランス国民の皆様に、イスラエル国民を代表し哀悼の意を申し上げます。
パリのテロ攻撃は、我々の自由な社会、欧米、近代世界全体、更には穏健派アラブ諸国とイスラム世界全体の国民に対しイスラム過激派が継続する戦いによるものです。これは憎悪、狂信、殺人の世界網を蔓延させているテロリズムの波です。テロリズムは、中東に基盤を確立後世界中にその手を広げています。
国際社会が迅速に措置を講じなければ、このテロリズムは勢いを増し、ますます自由世界各地の主要部を攻撃するでしょう。
テロ事件発生後の緊急会議でリブリン大統領は仏ユダヤ人コミュニティー代表と電話会談
リブリン大統領(2015年1月20日土曜夜)は、先週発生した残虐なテロ事件を受け行われた60名あまりのユダヤ人コミュニティーによる緊急会議の際、仏ユダヤ人コミュニティー団体CRIFの代表と電話会談しました。
大統領は、彼らに以下のように述べています。
「イスラエル国の大統領としてではなく、ユダヤ人全体を代表して申し上げます。我々、イスラエルにいる者たちは皆、嘆きと傷を皆様と共有し、深い哀しみにあるご家族、ユダヤ人コミュニティー、そしてフランス国民と共に哀しみを覚えます。
我々はひとつの家族であり、その痛みは耐え難いものです。お互いに対する責任と、我々を一つに結ぶ強い絆を、このような時にかつてないほど自覚するのです。」
写真:パリのシナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)にて会見するネタニヤフ首相