フリーライターの北出明氏が、長期間に亘る関係者の取材をもとに、杉原ビザを得て日本に辿り着いたユダヤ人たちのその後、そして彼らの安住の地までの旅路を陰で支援した日本人たちの物語を纏めて書下ろした新刊『命のビザ、遥かなる旅路-杉原ビザを陰で支えた日本人たち』が、6月15日(金)に交通新聞社新書より刊行されます。
本書は、北出氏が思わぬことから職場の元上司・大迫氏が当時のユダヤ人支援に携わった本人であったと知るところとなり、ユダヤ人たちがお礼にと大迫氏に渡した彼ら自身の肖像写真...が現在も大切に保管されていることを聞いた際の回想から始まります。大迫氏が亡くなった後、北出氏は肖像写真の人々は誰だったのか、今どうしているのかを探る活動を開始し、その過程で多くの人々に出会います。本書の後半は、後にシカゴ・マーカンタイル取引所の創立者となったレオ・メラメド氏、オリジナルの杉原ビザを初めて岐阜県の杉原千畝記念館の求めに応じて寄贈したことで知られるシルビア・スモーラー氏、ジャーナリストのマーシャ・レオン氏など、杉原氏に救われた多くの人々のインタビューから構成されています。
『命のビザ、遥かなる旅路―杉原ビザを陰で支えた日本人たち』
6月15日 刊行
交通新聞社
定価 840円