イスラエルの美術展、コンサート、映画上映、ダンスや演劇公演、クラブイベント、街角の小さな話題からビックリ意外なエピソードまで、毎月一度お届けするメールマガジンの最新号が発信されました。
直前情報・27日からです!
エデン・ラディン参加、アリ・ホーニグ・カルテット Eden Ladin in Ari Hoenig Quartet
アリ・ホ-ニグ
「変幻自在のドラミングと、ワン&オンリーの美しい音色。N.Y.を拠点に活躍する人気ドラマー、アリ・ホーニグが4年連続でコットンクラブに登場する。
1973年フィラデルフィアに生まれ、大学卒業後、N.Y.へ移り瞬く間にジャズ界の第一線へ。クリス・ポッター、ケニー・ワーナーらトップ・アーティストと共演する一方で自身のプロジェクトにも意欲を燃やし、2011年にはTime Outの「N.Y.ジャズ・アイコン」ベスト25に選ばれた。今回は、2016年1月発売予定の最新アルバム『The Pauper and the Magician』からのナンバーを中心にしたプログラムになる予定。グレゴリー・ポーターやエスペランサとのセッションでも注目を集めるサックス奏者、 ティヴォン・ペニコットをはじめとするバンド・メンバーにも注目したい。」(チラシより)
ご注目いただいきたいのは、ピアノのエデン!
1987年生まれならシャイ・マエストロと同い歳。しかも、エデンは最近はベースのアヴィシャイのトリオに入ってツアーしてる模様。これはもしかして…。またもやアヴィシャイ親分が、新たなタレントを発掘しちゃったかも!です。
違いは「NY生まれのテルアビブ育ち」という逆輸入パターン。因みに2月8日にはNYのジャズクラブ「Smalls」で、ギラッド・ヘクセルマン(g)やダニエル・ドール(ds)とセッションする模様。現地にいらっしゃる方は是非チェックを。
エデン・ラディン
<アリ・ホーニグ・カルテット Ari Hoenig Quartet>
メンバー:Ari Hoenig (ds), Tivon Pennicott (sax), Eden Ladin (p), Orlando le Fleming (b)
日時:1月27日(水)~29日(金)
[1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
[2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm
会場:コットンクラブ(東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル3F)
料金:ミュージック・チャージ ¥6,800
予約:TEL 03-3215-1555 (11:00am - 10:30pm ※土・日・祝のみ11:00am - 9:00pm)
公演サイト:http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/ari-hoenig/
エデン・ラディン Eden Ladin
1987年NY生まれのテルアビブ育ち。父親はイスラエルを代表するドラマーの一人、ギル・ラディン。父の影響でジャズのみならず、ファンクやフュージョンを聴いて育つ。5歳からドラムを、9歳からクラッシックピアノ、14歳からジャズピアノを始める。イスラエルの伝説的なジャズ・メンター、アミット・ゴランなどの指導を受け、本格的にドラムからピアノに専念。早々と現役で活躍する国内の先輩たちと共演し、キャリアを積む。2008年、ジャンルを問わず著名なアーティストが支援を受けているアメリカ=イスラエル文化財団の奨学金を得てNYへ。名門ニュースクール大学で学び、早速ビッグネームたちの薫陶を受ける。ただいまNYシーンでじわじわ浸透中のルーキー。
それでは来月のイベントを以下に↓
1. 『ディブック 二つの世界のはざまで』関連イベント Dybbuk: Between Two Worlds
2. ダニエル・バレンボイム指揮 シュターツカペレ・ベルリン Daniel Barenboim, Staatskapelle Berlin
3. イシャイ・ガルバシュ@ベクソン・アーツ・京都 Yishay Garbasz @ Baexong Arts Kyoto
4. 新譜・新刊紹介(『コングレス未来学会議』『ユダヤ人と近代美術』『All Original / Best young Israeli Jazz presented by Avishai Cohen』『Redemption Songs』)
*巻末ミニ・ニュース
① 映画『サウルの息子』公開記念 「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー <ホロコーストで亡くなったユダヤ人に捧ぐ>」
② アウシュヴィッツを訪問する大学生協「テーマある旅」 ~ヨーロッパ ピース スタディ ツアー2016・参加者募集中
③ 文化庁メディア芸術祭でイスラエル人アーティスト3名作品展示
④ 神戸・ユダヤ文化研究会 特別文化講座「異文化間コミュニケーションの視点から見た イスラエル式言語行動・非言語行動」
1.『ディブック 二つの世界のはざまで』 関連イベント Dybbuk: Between Two Worlds
《ポーランド文学古典叢書》第5巻 西成彦編『ディブック/イヴォナ』(未知谷)刊行を記念してイベントが行われます。
そもそも『ディブック』とは?
『ディブック』とは、ユダヤの民間伝承に伝わる悪霊伝説を下敷きに、前世の契りによって結ばれた若い男女が辿る悲劇を描いたユダヤ演劇史上もっとも有名な戯曲です。
1920年にワルシャワでイディッシュ劇団による初演が好評を博し、1922年にはモスクワでヘブライ語劇団による上演が大反響を呼んで以来、この作品は、英語、ドイツ語、ロシア語、フランス語、ポーランド語、ウクライナ語、スウェーデン語、ブルガリア語、ルーマニア語、エスペラント語などに翻訳されて上演され、世界中の観客を魅了してきました。その反響は遠く日本にも及び、1930年(昭和5年)には、「ディブツキ」(エス・アンスキイ作)として『世界戯曲全集』(世界戯曲全集刊行會)の第39巻(西班牙・猶太劇集)に収録されています。今回の翻訳は実に85年振りの「再訳」にして、イディッシュ語による戯曲テクストの日本語訳としては初の試みとなります。
このようにユニークな遍歴を辿った作品の日本語訳の刊行を記念して、朗読劇『ディブック』の上演と東欧ユダヤ音楽の演奏会(シアターX)を開催いたします。(dybbuk projekt代表 赤尾光春さんの紹介文より)
写真:Y.ワフタンゴル演出によるヘブライ語劇団「ハビマ座」の初演(1922年1月31日、モスクワ)↓
シアターXカイ特別提携公演
<朗読劇『ディブック 二つの世界のはざまで』(S・アン=スキ作、赤尾光春訳)>
日時:2月4日(木)/5日(金)18:00~20:45(開場は開演の30分前)
場所:劇場 東京・両国 シアターX(カイ)
参加費:無料(各回につき定員160名)
予約受付:070-5350-1972 / e.pithecanthropus@gmail.com
第1部(18:00~18:50)
解説:「『ディブック』の文化的背景について」赤尾光春(大阪大学)
演奏会:ドレイデル・トリオ「東欧ユダヤ音楽とハシディズムの旋律(ニグン)」
クラリネット/樋上千寿(オルケステル・ドレイデル)、 アコーディオン/ 秦コータロー、 歌 / 赤尾光春
第2部 (19:00~20:45)
朗読劇:『ディブック――二つの世界のはざまで』
演出:鈴木径一郎(sputnik.)
出演:岸本愉香(sputnik./第2劇場)、宮本荊(LifeR)、石田雅章(劇団イシダトウショウ、濱本直樹(Danie Lonely)、江本真里子、小中太、赤尾光春
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(関連企画)
<『ディブック』――記録映画上映とシンポジウム ―越境するユダヤ演劇―>
日時:2月6日(土)13:30~18:30
場所:東京大学本郷キャンパス 法文2号文学部1番大教室(定員220名)
参加:無料(事前申し込み不要)
第1部(13:40-16:10):記録映画の上映と講演(ツヴィカ・セルペル テルアビブ大学教授)
・上映『ディブック あるいは二つの世界の間で』(イスラエルでの上演の記録映画、日本語字幕あり)約2時間
・講演「『ディブック あるいは二つの世界の間で』の演出における日本伝統演劇の要素と美学」(日本語)
写真:ツヴィカ・セルペル氏演出『ディブック』
第2部(16:30-18:30):シンポジウム「『ディブック』――その成立と受容をめぐって」
・司会:沼野充義(東京大学)
・パネリスト:西成彦(立命館大学)、村井華代(共立女子大学)、赤尾光春(大阪大学)、鴻英良(演劇批評家)、ツヴィカ・セルペル(テルアビブ大学)
詳細: http://jjsk.jp/news/2015/12/15/dybbuk-projekt/
2.ダニエル・バレンボイム シュターツカペレ・ベルリン Daniel Barenboim, Staatskapelle Berlin
「巨匠ダニエル・バレンボイム指揮によるシュターツカペレ・ベルリンによる怒涛の来日、ブルックナー・ツィクルスに挑む!
外来オーケストラによる短期間での演奏達成は、日本クラシックコンサート史上初の快挙!ピアニストとしての名手、バレンボイムによるモーツァルトのピアノ協奏曲の弾き振りも見逃せない。(リリースより)
<本人メッセージ>
私が1966年に初めて日本公演を行ってからちょうど50年という記念の年に、このたびの素晴らしいコンサートシリーズのために日本へ戻ることを心より嬉しく思います。これまで全ての訪日それぞれがこの上ない喜びであり、今回もまた素晴らしい日本の観客の皆様のために、優れたシュターツカペレ・ベルリンとともにブルックナー交響曲全曲を演奏することに興奮しています。
優れた音楽家であると同時に、パレスチナ系思想家のエドワード・サイードとともに「ウエスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」(イスラエルとアラブ諸国の若者を集めたオーケストラ)を創設するなど、国際的・社会的にインパクトある活動を続けるマエストロ。いつかはこのユースオケにも来日していただきたいものです!ちなみにマエストロも出演している映画『エドワード・サイード Out of Place』(佐藤真監督作品)は3月24-26日に東京のアテネ・フランセ文化センターで上映予定です。
<東芝グランドコンサート35周年特別企画 ダニエル・バレンボイム、 シュターツカペレ・ベルリン ~ベルリン国立歌劇場管弦楽団~>
東京公演サントリーホール *サントリーホール創立30周年記念事業 / 写真:Holger Kettner
【日時】 2月9日(火) 19:00 ツィクルス①
【演奏曲目】モーツァルト:ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595 ソリスト:ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ブルックナー:交響曲第1番 ハ短調 WAB101 *ノヴァーク版第1稿(リンツ稿)
【日時】 2月10日(水) 19:00 ツィクルス②
【演奏曲目】モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466 ソリスト:ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ブルックナー:交響曲第2番 ハ短調 WAB102 *ノヴァーク版第2稿(1877、キャラガン校訂版)
【日時】 2月11日(木・祝) 14:00 ツィクルス③
【演奏曲目】 モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K.491 ソリスト:ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 『ワーグナー』 WAB103 *エーザー版(1877)
【日時】 2月13日(土) 14:00 ツィクルス④
【演奏曲目】モーツァルト:ピアノ協奏曲第26番 ニ長調 『戴冠式』 K.537 ソリスト:ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ブルックナー:交響曲第4番 変ホ長調 『ロマンティック』 WAB104 *ノヴァーク版第2稿(1878/80)
【日時】 2月14日(日) 14:00 ツィクルス⑤ (*残席僅少)
【演奏曲目】 ブルックナー:交響曲第5番 変ロ長調 WAB105 *ノヴァーク版
【日時】 2月15日(月) 19:00 ツィクルス⑥
【演奏曲目】モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482 ソリスト:ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ブルックナー:交響曲第6番 イ長調 WAB106 *ノヴァーク版
【日時】 2月16日(火) 19:00 ツィクルス⑦
【演奏曲目】 ブルックナー:交響曲第7番 ホ長調 WAB107 *ノヴァーク版
【日時】 2月19日(金) 19:00 ツィクルス⑧
【演奏曲目】ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 WAB108 *ハース版
【日時】 2月20日(土) 14:00 ツィクルス⑨ (*全席完売)
【演奏曲目】モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488 ソリスト:ダニエル・バレンボイム(ピアノ)
ブルックナー:交響曲第9番 ニ短調 WAB109 *ノヴァーク版
その他の公演
1月31日(日)15:00開演 仙 台/東京エレクトロンホール宮城
2月 3日(水)19:00開演 大 阪/フェスティバルホール
2月 4日(木)18:45開演 名古屋/愛知県芸術劇場コンサートホール
2月18日(木)19:00開演 川 崎/ミューザ川崎シンフォニーホール
【出演】 管弦楽: シュターツカペレ・ベルリン ~ベルリン国立歌劇場管弦楽団~ Staatskapelle Berlin
指揮・ピアノ: ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim(ピアノ独奏=1/31、2/3、4、9、10、11、13、15、20)
【チケット料金】 (1)ツィクルス①、②、③、④、⑥、⑨公演(=2/9、10、11、13、15、20公演)
(全席指定・税込) S:¥29,000 A:¥25,000 B:¥21,000 C:¥17,000 D:\14,000
(2)ツィクルス⑤、⑦、⑧公演(=2/14、16、19公演)
S:¥25,000 A:¥21,000 B:¥18,000 C:¥14,000 D:¥11,000
*お求めは各種チケットサービスかフジテレビダイレクト で:http://fujitvdirect.jp/ (パソコンは座席選択可能)
【お問合せ】 フジテレビジョン クラシック事務局 ℡:0570-012-666(平日12:00~17:00)
ダニエル・バレンボイム Daniel Barenboim
7歳でピアニストとしてデビューし、10代で欧米主要都市でもリサイタルを行い、その評価を確立。1966年からは、指揮活動も活動を開始し、イギリス室内管弦楽団との密接な関係を築く間に、欧米の主要オーケストラでの客演指揮が殺到。これまでに国立パリ管弦楽団(1975-1989年)、シカゴ交響楽団(1991-2006年)、ミラノ・スカラ座(2011-2014年)の音楽監督を務めた。現在、ベルリン国立歌劇場音楽総監督(1992年より)、シュターツカペレ・ベルリン終身首席指揮者(2000年より)、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団創立者兼指揮者(1999年より)を兼務。さらに、グラミー賞での管弦楽部門、ソリスト部門、ベスト・クラシック部門などで数々の受賞歴があるほか、第19回高松宮殿下記念世界文化賞(2007年)の音楽部門も受賞。日本においては、1966年にピアニストとして初来日して以来、これまでにベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲連続演奏(1987年)、シュターツカペレ・ベルリンとのベートーヴェンの交響曲およびピアノ協奏曲の全曲連続演奏(1997年)、ベルリン国立歌劇場との「ニーベルングの指環」全曲(3ツィクルス/2002年)など、数々の衝撃的で忘れ難い公演を日本の聴衆に披露し、常に喝采を博した。
3.イシャイ・ガルバシュ@ベクソン・アーツ・京都(アーティストインレジデンス・プログラム)Yishay Garbasz @ Baexong Arts Kyoto
*「アーティストインレジデンス」=各種の芸術制作を行う人物を一定期間ある土地に招聘し、その土地に滞在しながらの作品制作を行わせるプログラム
(写真:「Tunnel Road 2」(2004) イシャシ・ガルバシュ)
「2016 年1 月よりベクソン・アーツ・京都が始まります。
築78 年の和風建築の室内に、ベルリンより来日するイシャイは、昨年NY で発表した、ベルリンの壁や韓国の38 度線の壁、北アイルランドのピースウォール、パレスチナウォールなど様々な「壁」を扱ったシリーズの展示をします。また2 ヶ月におよぶ滞在では、新しいプロジェクトの模索などを行う予定です。
展覧会のタイトルが指し示すのは、「ロングストーリー」。物語りの内容は、「コンタクト」。さて、どこへ接触するのかと言えば、「アザーサイド」。それはどんなお話なのでしょう。壁の向こう、別の世界・・・重要なのは、私たちが今いる場所ではない、ということ。そして触れたことがない、ということ。触れてはならぬ場所、届かない彼方の物語り。私たちはチャンスさえあれば何処へでもどこまでも行くことが可能ではないか、チャンスさえあればお互いに理解できるのではないかと考えがちです。互いに話し合えば理解しあえ、「違う世界」も私たちの理解の範疇になると錯覚します。知るほどに向こう側が遠くなる世界、触れてはならない世界の存在を忘れがちです。このタイトルは展覧会とレジデンスプログラムの両方を含む、アーティストの今回の京都での活動全体につけられました。」(リリースより)
<イシャイ・ガルバシュ展・The long story of the contacts of “the other side”>
レジデンス期間 : 1 月2 日(土)-3 月4 日(金)
展覧会
日時: 1 月15 日( 金)-2 月28 日( 日) 12:00-19:00 開館日:金土日月(休館日:火水木および2 月5, 6, 7 日)
ワークショップ: 2 月27 日( 土)14:00-16:00 /滞在中の活動と今後の展望をアーティストとキュレーターで発表します
会場:ベクソン・アーツ・京都 (京都市南区東九条中札辻町27-3) Phone:050-5857-8454
イシャイ・ガルバシュ Yishay Garbasz
ベルリン在住の写真家・インスタレーションアーティスト。1970 年イスラエルに生まれ、2004 年アナンデール・オン・ハドソンにあるバード大学にて写真の学士号を取得。「トラウマ」をテーマとして制作し、2004、2005、2007 年はホロコーストを生き延びた自身の母親の手記をもとに制作した《In My Mother’s Footsteps: Journey Through the Landscape of One Survivor’s Holocaust》でWatson fellowship を受ける。2011 年以降の福島の海を撮影した作品は2015 年度のボストン美術館《In the Wake: Japanese Photographers Respond to 3/11》に出品された。日本ではトーキョー・ワンダーサイトのレジデンスプログラム、ワコウ・ワークス・オブ・アートでの個展等があるが、京都での展覧会は初めて。
4.新譜・新刊情報 newly published discs and book
『コングレス未来学会議』 The Congress / DVD & Blu-ray
<あらすじ>
2014年、ハリウッドは、俳優の絶頂期の容姿をスキャンし、そのデジタルデータを自由に使い映画をつくるというビジネスを発明した。旬を過ぎて女優の仕事が激減したロビン・ライトにお声がかかった。シングルマザーとして難病をかかえる息子を養わなければならない彼女は巨額のギャラと引き換えに20年間の契約で自身のデータを売り渡した。スクリーンでは若いままのロビンのデータが、出演を拒んできたSF映画のヒロインを演じ続けた。そして20年後、文明はさらなる進歩を加速させていた。ロビンはある決意を胸に、驚愕のパラダイスと化したハリウッドに再び乗り込む。
詳細:http://www.thecongress-movie.jp/
『ユダヤ人と近代美術』 Jews and Modern Art 圀府寺司 (こうでら つかさ) 光文社新書 1月19日発売 定価1,180円(税抜き)
「あなたはいかなる像も造ってはならない(「出エジプト記」:4-5)――。ユダヤ教では偶像崇拝が厳しく禁じられていた。しかし、啓蒙主義思想が浸透しはじめた19世紀以降、ユダヤ人の画家や彫刻家は一気に増えていく。本書に登場するのは、時代と場所に恵まれ、才能と運に恵まれ、歴史に名を残すことになった一握りのユダヤ系芸術家たちである。
有史以来、離散、追放、移住、迫害を余儀なくされてきた人々は、どのようにして美術という世界と関わり、そこに自らの生を託してきたのか――。これまで、いくつかの理由で語られることのなかった<美術をめぐる静かな闘争>を綴った貴重な物語。」(帯より)
詳細:http://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334039011
『ALL ORIGINAL: Best Young Israeli Jazz PRESENTITED BY AVISHAI COHEN』 Razdaz Recordz / ISR / CD/ 1,500円+税
ついに出ました!あのベースのアヴィシャイ・コーエン親分がセレクトした、イスラエルのピチピチ若手ジャズメンのコンピレーション。超絶技巧のオムリ・モールや、昨年東京JAZZのホールA公演「エリ・デジブリ・カルテット」で強い印象を残したドラマーのオフリ・ネヘミヤ、同じくピアノのガディ・レハヴィ、トランペットのアヴィシャイの「トリヴェニ(2014)」で来日したベースのタル・マシアハ、「山中千尋イスラエルトリオ(2014)」で来日したベースのアヴリ・ボロコブ、「ダニエル・ザミール・カルテット(2015)」で来日したピアノのトメル・バールなどなどなど。極めつけは一番最後の一曲、長年アヴィシャイ親分を支えるピアノのニタイ・ハーシュコヴィッツのソロ、、、これはもうクラッシックの領域といえるかも?!値段も若者価格なので、是非お試しください。
詳細:http://blog-jazztokyo.diskunion.net/Entry/22708/
昨年初来日を果たしたイスラエルで大人気のソプラノサックス奏者ダニエル・ザミール。来日公演も大反響で、その勢いにのってか年末にかけて一気に3枚(『Redemption Songs』『Forth and Back』『Alive』)を日本でリリース!しかもこちらでご紹介する『Redemption Songs』のメンバーときたら、マーク・ジュリアナ(こちらも今月来日してました)以外、オール最旬のイスラエル若武者系。シャイ・マエストロとニタイ・ハーシュコビッツ(ピアノ)、ハガイ・コーエン・ミロとギラッド・アブロ(ベース)、そしてマーク・ジュリアナとアミール・ブレスラー(ドラム)など、まさに贅沢聴き比べセット。イスラエルジャズメン第3世代のスターたちを取り揃えています。濃厚かつ先端的なジューイッシュ・ジャズを聴いてみたい方に是非おススメです。
詳細:http://diskunion.net/jazz/ct/list/0/72212357
*巻末ミニ・ニュース
⑤ ゴールデングローブ賞外国映画部門受賞『サウルの息子』(1月23日公開)公開記念イベント 「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー <ホロコーストで亡くなったユダヤ人に捧ぐ>」
1月27日は、国連が制定した「ホロコースト犠牲者を想起する国際デー」です。71年前のこの日、ホロコースト最大の虐殺の地アウシュヴィッツが解放されました。ニューヨークの国連本部をはじめ、世界各地でホロコーストの歴史を記憶し、その教訓を未来へ活かそうという記念式典が開かれています。ホロコーストを生きのびたハンガリー出身のユダヤ人で日本在住のピアニスト、ヤーノシュ・ツェグレディ氏(78歳)による、ホロコースト当時の体験を語り、さらにホロコーストで亡くなったユダヤ人への鎮魂歌を演奏します。ヤーノシュ氏が発する想い、そして演奏に耳を傾け、平和と人間の尊厳について考える、大変貴重な機会です。
日時:1月27日(水)15:35~16:00 トーク&演奏
1曲目:El indultam szép hazámbol ハンガリー民謡 故郷を去る悲しみ
2曲目:Es Brent ユダヤの曲 ロシアで起こったユダヤ人虐殺
※1/27 (水) 午後1:45上映開始の『サウルの息子』をご覧になられたお客様対象となっております。映画のご観覧後にお楽しみください。ご予約は新宿シネマカリテまで。
会場:新宿シネマカリテ (新宿区新宿3丁目37−12新宿NOWAビルB1F)
ゲスト(予定):ヤーノシュ・ツェグレディ氏 (ホロコーストの生還者)、イリット・サヴィオン・ヴァイダーゴルン公使(イスラエル大使館)、コーシャ バーリン・レイ一等書記官(ハンガリー大使館)
②アウシュヴィッツを訪問する大学生協「テーマある旅」 ~ヨーロッパ ピーススタディ ツアー2016・参加者募集中
アウシュヴィッツ…正直、一人ではなかなか行きづらいと思ってらっしゃる方も多いのでは?
でもこのツアーなら専門のガイドもつき、アウシュビッツだけでなく、『戦場のピアニスト』『シンドラーのリスト』の撮影地や、ウイーンやアムステルダムも訪問。希望者はアンネ・フランクのお家にも!大学生さん向けです。
「アウシュビッツを生み出したものは何だったのか。“当初ナチスに賛成していた人はそんなに多かったわけじゃない。でも反対した人も少なかった。『反対しない』という立場を利用して国策が決められていった”」とは、アウシュビッツの日本人公式ガイドの中谷さんの弁(NPO法人ホロコースト教育資料センターの機関紙より)。また同センター代表の石岡史子さんはガイドとして2月26日出発のツアーに同行されるそうです。
次回出発日:2月26日(金)/ 3月7日(月) 全11日間
訪問都市:ワルシャワ、クラクフ、プラハ、ウィーン、アムステルダム
最少催行人数:4名 / 定員:各22名
料金:368,000円
詳しくは:http://travel.univcoop.or.jp/pkg/europa_peace.html
③文化庁メディア芸術祭でイスラエル人アーティスト3名作品展示
弟19回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展
日時:2月3日(水)~2月14日(日)
会場:国立新美術館(東京・六本木)ほか
<アート部門審査委員会推薦作品>
公式サイト:http://festival.j-mediaarts.jp/
④神戸・ユダヤ文化研究会 特別文化講座「異文化間コミュニケーションの視点から見た イスラエル式言語行動・非言語行動」
日時:2月14 日(日) 14:00 - 17:00
場所: こうべまちづくり会館 2F ホール (元町商店街内・高速神戸「花隈」下車徒歩 2 分)
参加費: 正会員=無料、一般参加者= 500 円、 学生=無料(受付で学生証をご呈示下さい)
講演: 「異文化間コミュニケーションの視点から見た イスラエル式言語行動・非言語行動」
要旨:
本講演では、先行研究ならびに本講演者の経験・観察に基づき、現代ヘブライ語の基礎を習得した日本語話者が 平均的現代ヘブライ語話者と誤解のない円滑なコミュニケーションを図るために知っておくべきイスラエル式言語
行動 ( 謝るか・頼むか・断るか等 ) ・非言語行動 ( 沈黙・表情・視線・頷き等 ) を日本式のそれとも適宜比較しながら 実例を挙げてご紹介したい。尚、前半でご紹介する現代ヘブライ語の実例には日本語の逐語訳を添えることで、現代ヘブライ語を学ばれたことがない方々でも平均的現代ヘブライ語話者が実際の場面でどうことばを使用するのかを 理解 (・堪能 ?!) してもらえるよう配慮する。
詳細:http:/jjsk.jp/event/2015/09/02/ 神戸・ユダヤ文化研究会 特別 文化講座のご案内 /
*リマインダー:Reminder
彩の国さいたま芸術劇場でのインバル・ピント・アヴシャロム・ポーラック・ダンスカンパニー『DUST』(森山未來出演)、まもなく(1月28・29・30日)です!
いつもイスラエルの文化や芸術に興味をもってくださって、誠にありがとうございます。
以下にご紹介するのは、去年放送された番組ですが、その反響の大きさにびっくり!
まだご覧になってない方に、是非この情報をおすそ分けさせてください。…パッケージもかわいいと評判らしいですよ。
「今、イスラエルのファーストフード界で話題になっているのは、日本の「おにぎり」。日本のコンビニで売っていそうなパッケージングされたものだという。「すし」はイスラエルでも広く知られているが、おにぎりの認知度はほとんどゼロだ。製造しているラン・エルバズさんでさえ、日本のおにぎりを食べたこともない。何か新しい食べ物で商売がしたいとインターネットで情報を収集し、調理器具や材料をかき集め、独自に完成させたという。おにぎりを武器にイスラエルでひと山当てようというユニークな取り組みを伝える。 リポート:佐伯敏(エルサレム支局長)」 (NHK on lineより)
NHK「国際報道」 “イスラエル おにぎりの伝道師” (2015年11月10日放送) …取材された佐伯記者の許可をいただき紹介させていただきました。