Letters from presidents

ペレス大統領・リブリン次期大統領による論説

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    ギラド・シャアル(16)、ナフタリ・フレンケル(16)、エヤル・イフラフ(19)、そしてムハンマド・アブ・クデール(16)の殺害に端を発する、イスラエルと、ガザを支配するハマスとの間の緊張関係が高まっている厳しい状況の中、シモン・ペレス大統領とルーベン・リブリン次期大統領は共同で、イスラエルとその外にいるあらゆる立場の人々に向け、暴力を停止するよう呼びかける論説を発表しました。 (Credit: Yedioth Ahronoth and Ynet):
     
     
    「流血に終止符を打つのは我々次第」
     
    論説:イスラエルの退任間近の大統領および次期大統領は、ユダヤ人とアラブ人に対し、暴力や扇動を止め、共存の可能性を信じるよう呼びかける。
     
     
    シモン・ペレス、ルーベン・リブリン
     
     
    「呪うべきは、復讐!と言う者である」と、詩人のハイム・ナフマン・ビアリクは書いた。呪うべきは、破壊し、復讐し、罪のない人々を傷つけることである。
    民族の闘争は、テロ行為を正当化しない。テロ行為は復讐を正当化しない。復讐は破壊、略奪、荒廃を正当化しない。憤怒や不満、暴力や痛みに直面しても、違ったやり方がある。物事は、違ったやり方でなされるべきである。
     
    もはや声をあげることの無いナフタリ、ギラド、エヤルそしてムハンマド―我々の子ども達―を前にして、誰も無言でいるべきでは無い。彼らは叫んだのだ、我々は彼らの代わりに叫ぶのだ。
     
    イスラエル国において、血と血に違いは無い。民主国家であるイスラエルは、人命に対する道徳的権利を尊重し、個々が有する権利は平等であるとしている。少年であれ少女であれ、ユダヤ人であれアラブ人であれ、殺人は容認できない行為である。
    犯人の手掛かりは消し去りがたく、すべては明らかにされる。殺人を犯し人命を奪う犯罪者達は、捕えられ、法の下で厳しく罰せられるであろう。
     
    我々には選択肢がある:差別主義者や過激派が我々の前に差し出す、破壊的な世界観に屈するか、それを排除するまで戦い抜くか。野蛮で残忍なイスラムあるいはユダヤ主義のテロに屈するか―またはあらゆる手段を用いてそれに終止符を打つか。
     
    我々の民族の歴史は、言葉で殺すことができることを教えてくれた。
    我々は、我々同士が平和のうちに生きること、我々の隣人たちが平和のうちに生きることを切望している。
    今こそ共同の道を選び取る時である。今こそまさに、何が我々を分かつのかでなく、何が我々を一つにするのかを見出す時である。今こそ我々がここで、この土地で共に生きることができると信じるべき時である。
     
    他に選択肢は無く、他の土地も無い。今こそ新たな流血を防ぐ時である。
    それは我々の手にかかっている。
     

    またネタニヤフ首相は7月7日、ユダヤ人過激主義者たちによって殺害されたとみられるムハンマド・アブ=クデール君の父、フセイン・アブ=クデール氏に電話し、以下のとおり弔意を伝えました。

     

    「ご子息の理不尽な殺害に対する、私自身およびイスラエル国民の怒りを表したいと存じます。私たちは殺人者たちの逮捕に向け、即時行動をとりました。殺人者たちは法廷に引き渡され、法の及ぶ最大限の裁きを受けるでしょう。我々はいかなる残忍な振る舞いも非難します。ご子息の殺害は忌まわしい行為であり、あらゆる人間にとって到底容認できないものです。」

     
     
    駐日イスラエル大使館は、暴力の停止と、イスラエルとパレスチナ双方の全ての市民に平和な日常への回帰を呼びかける声に与し、その実現を望むものです。
     
     
     
    Photo: Israel Ministry of Foreign Affairs / Mark Neiman