Culture Mail Magazine

文化部メールマガジンのご案内 2016年2月号

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    イスラエルの美術展、コンサート、映画上映、ダンスや演劇公演、クラブイベント、街角の小さな話題からビックリ意外なエピソードまで、毎月一度お届けするメールマガジンの最新号が発信されました。
     
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    culture-sec@tokyo.mfa.gov.il
     
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    平素よりイスラエルの文化事業にご理解・ご協力いただき誠に有難うございます。
     
     
     
    特報:イスラエル作品The Divineが第9回国際漫画賞 最優秀賞受賞!!
     
    外務省が海外で漫画文化の普及に貢献する漫画作家を顕彰する目的で主催する国際漫画賞(International Manga Award)は今年で第9回目を迎え,今回は,46の国・地域から259作品の応募がありました。
    国際漫画賞の選考は,「コミック出版社の会」の協力による第1次選考会を経て,里中満智子氏(漫画家)を委員長とする国際漫画賞審査委員会の厳正な審査により行われました。その結果,同賞実行委員会により,最優秀賞1作品,優秀賞3作品を含む受賞14作品が選ばれました。今回はイスラエルからの応募作品が最優秀賞を獲得しました。」(「外務省報道発表」より)
     


     
    作品名 :The Divine 【神聖なるもの】
    作者  :アサフ・ハヌカ&トーメル・ハヌカ(Asaf Hanuka & Tomer Hanuka
    原作者名:ボアズ・ラヴィー(Boaz Lavie
    授賞式のために作者たちが来日この機会にイベントも開催されます是非お越しください。
    成城大学文芸学部講演会 『イスラエルにおける漫画・コンテンツの状況と表現の意味』
     
    成城大学文芸学部では、外務省第9回国際漫画賞大賞受賞作The Divine の作者である、アサフ・ハヌカ(AsafHanuka)氏ならびにボアズ・ラヴィ(BoazLavie)氏をお迎えして講演会を行います
    講演者のお二人には、受賞作であるThe Divine に込められたメッセージ、そしてイスラエルにおける漫画メディアの状況についてお話いただきます。イスラエルにおける漫画文化にふれる貴重な機会となると同時に、漫画という身近なコンテンツが持つ表現/言論の可能性について考えるための場となればと考えています。(本作The Divine は、New York Timesのグラフィックノベル部門のベストセラーの一つなるなど、欧米を中心に話題となっている。)
     
    登壇者:外務省第9 国際漫画賞受賞TheDivine作者
    アサフ・ハヌカ(AsafHanuka)氏、ボアズ・ラヴィ(BoazLavie)氏
     
    日時: 225日(木)13301530
    場所: 成城大学3号館2階 321教室
    コメンテーター:Roland Kelts 氏(作家)
    問合せ先:成城大学文芸学部・標葉隆馬(しねは りゅうま) / TEL03-3482-9476  E-mail: r_shineha@seijo.ac.jp
     
     
     
    では、来月のイベントを以下に。
     
    1.  ダン・エッティンガー指揮 新国立劇場オペラ 『サロメ』
    2.  エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団定期演奏会 『カデッシュ』
    3.  東京アニメアワードフェスティバル2016でベツァルエル美術アカデミー作品上映
    4.  オズ・ノイ・トリオ フィーチャリング・デイヴ・ウェックル ジミー・ハスリップ
    5.  新刊・新譜情報(アヴィシャイ・コーエン『Into The silence /オズ・ノイ『フー・ギヴズ・ア・ファンク』/母袋夏生編訳『お静かに、父が昼寝しております-ユダヤの民話』)
     
    *巻末ミニニュース
    クロード・ランズマン監督作品『SHOAH ショア』ほか2作品上映会
    「村上隆のスーパーフラ ット・コレクション蕭白、魯山人からキーファーまで」でミカ・ロッテンバーグ作品展示
    「世界のインディペンデント・アニメーション2016 in東京」でオフラ・コブリネル作品上映
    オリ・エリサル(タイポグラフィー・デザイナー)が「ぺちゃくちゃナイト」に出演
     
     
     
    1.           ダン・エッティンガー指揮 新国立劇場オペラ『サロメ』
    New National Theater’s Opera “SALOME” conducted by Dan Ettinger
     
     
    囚われの預言者ヨハナーンに向けられた、ヘロデ王の娘サロメの倒錯した愛と欲望の物語
    原作のオスカー・ワイルドの戯曲『サロメ』は、その作品の不道徳さとワイルド自身のスキャンダルのせいもあって、イギリスではなかなか上演されませんでした。ドイツ語訳をオペラにしたR.シュトラウスの作品も同様に、当初予定されていたウィーンでの初演はできず、1905年にドレスデンで初演。その衝撃と賞賛により、シュトラウスは一躍オペラ作曲家としての名声を確立しました。またオペラの中でサロメが踊る「七つのヴェールの踊り」の場面が有名で、過去にはサロメ役のソプラノ歌手が裸になるほど過激な演出もあることから、見所のひとつになっています。ダン、久々のオペラ。彼の若くみずみずしい感性で、倒錯した濃密な世界どう迫るのか? 楽しみですね!
     

    ダン・エッティンガー
     
     
    <新国立劇場オペラ 『サロメ』> New National Theater Opera “SALOME”
    1/ドイツ語上演/日本語字幕付
    原作:オスカー・ワイルド
    作曲:リヒャルト・シュトラウス
    指揮:ダン・エッティンガー
    演出:アウグスト・エファーディング
    管弦楽:東京交響楽団
     
    日時:
    36日(日)/ 312日(土)/ 315日(火)14:00
    39日(水)19:00
    会場:新国立劇場オペラパレス(東京都渋谷区初台/京王新線・都営新宿線「初台」駅直結)
    料金:¥3240~¥21600
    予約:新国立劇場ボックスオフィス TEL:03-5352-9999 ほか各種プレイガイド
     
     
    公式サイト:http://www.nntt.jac.go.jp/opera/performance/150109_006151.html
     
     
    ダン・エッティンガーファンにはこちらも!
     
    <東京フィルハーモニー交響楽団 弟67回午後のコンサート アラウンド・ザ・ワールド Afternoon concert by Tokyo Philharmonic Orchestra
     
    お馴染みの名曲を、週末の午後のひと時にダンとともに。今日も指揮台の上で、ジャーンプ!!
    指揮とお話 ダン・エッティンガー (英語で話します)
    ピアノ・ナビゲーター: 三舩 優子
    日時:320日(日) 14:00
    会場:東京オペラシティ コンサートホール 
    演目: J.シュトラウス/喜歌劇『こうもり』序曲 
    ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
    ガーシュウィン/ラプソディー・イン・ブルー
    ホルスト/組曲『惑星』より"木星"
    外山雄三/『管弦楽のためのラプソディ』より"八木節"
    ワーグナー/楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』より前奏曲 ほか
     
    予約・問合せ:東フィルチケットサービス TEL: 03-5353-9522
    公式サイト:http://tpo.or.jp/concert/20160320-01.php
     
    ダン・エッティンガー Dan Ettinger (東京フィルハーモニー交響楽団 桂冠指揮者) 
    イスラエル交響楽団音楽監督、2009年にはマンハイム国民劇場音楽監督。2003年から08年までベルリン国立歌劇場カペルマイスター兼音楽監督(ダニエル・バレンボイム)助手。ウィーン国立歌劇場、ロスアンジェルス・オペラ、バイエルン国立歌劇場、ワシントン・ナショナル・オペラなど世界の主要歌劇場に出演。09-10年シーズンにはメトロポリタン歌劇場のオープニングに続き、10年には英国ロイヤル・オペラを指揮、11年には国立パリ・オペラ座を指揮予定。新国立劇場には04年『ファルスタッフ』以来毎シーズン登場し、06年新制作『イドメネオ』をはじめ、『ニーベルングの指環』全曲(09年『ラインの黄金』『ワルキューレ』、10年『ジークフリート』『神々の黄昏』)の指揮で大好評を博した。東京フィルには054月定期公演以来毎シーズン登場し、創造性あふれる指揮で大きな反響を呼んでいる。20104月より東京フィルハーモニー交響楽団常任指揮者、20154月より桂冠指揮者。
     
    2.           エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団 定期演奏会 『カディッシュ』
    Bernstein’s Symphony “Kaddish” conducted by Eliahu Inbal
     
     
    「インバルが敬愛してやまないバーンスタインの第3交響曲《カディッシュ》をとり上げます。さまざまな音楽語法や演劇的要素が独自の様式に結晶し、平和への祈りがそのまま巨大な音楽と化したような感動作です。語りのテキストは、スコアに書かれているものではなく、バーンスタインの友人で、法律家/作家として活躍したサミュエル・ピサール(19292015)のオリジナル。ホロコーストの生存者でもある彼が語る『神との対話』は、生々しい時代の証言であり、聴衆の心に深く訴えかける説得力を持っています。当初出演を予定していたピサール氏の急逝を受け、遺志は夫人と息女、そしてピサールと共演を重ねてきたインバルに引き継がれました。不安な時代にこそ聴かれるべき、かつてない《カディッシュ》がここに。」(主催者サイトより)
     


    カディッシュKaddishとは?
    死者の追悼のために歌われる祈りのこと先月公開されたカンヌ映画祭受賞映画『サウルの息子』の中で、絶滅収容所で主人公が必死に追い求めるもの、それも「カディッシュ」でした。
    しかしこの楽曲はユダヤ教の伝統的な宗教音楽ではありません。作曲したバーンスタインは、この曲を暗殺されたケネディ大統領のレクイエムとして捧げるなど、当時の現代的な問題として表現したといわれています。インバルさんもその考えを受け継ぎ、「カディッシュ」が今日の私たちの生活や社会と決して無縁ではないことを意識しているようです。演奏中の合唱と児童合唱はヘブライ語で歌われ、神と人間の衝突、繰り返される人類の悲劇、死者への追悼と敬意、平和への希望がこめられています。
    それにしてもマエストロ、お若い!もう80歳になっちゃいますよ。若さの秘訣はやっぱりヘルシーな食生活に?それともアキバ探索?
    別日には、お得意のショスタコや、モーツァルトの公演もあるので、こちらも是非。(写真:堀田力丸)
     
    <バーンスタイン『カディッシュ』> Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra / Bernstein: Symphony NO.3 “Kaddish”
    日時:324日(木)19:00
    会場:サントリーホール(溜池山王・六本木一丁目)
    料金:¥6500~¥9500
    演目:「シンフォニア・ダ・レクイエムop.20」ブリテン/「交響曲弟3番<カディッシュ> 1963)」バーンスタイン(日本語字幕付)
     
    <ショスタコーヴィチ『交響曲第15番』> Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra / Shostakovich: Symphony No.15
     
    日時: 329日(火)19:00
    会場:東京文化会館(JR上野駅公園口)
    料金:¥2800~¥7500
    演目:「ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595」モーツァルト/「交響曲第15番イ長調op.141」ショスタコーヴィチ
     
    予約・問合せ:都響ガイド TEL:03-3822-0727  ほか各種プレイガイド
     公式サイト:https://www.tmso.or.jp/sp/index.php


    エリアフ・インバル Eliahu Inbal
    1936年イスラエル生まれ。1963年カンテッリ指揮者コンクール優勝以来、欧米や日本の主要楽団に数多く登壇し、国際音楽祭にしばしば出演。これまでフランクフルト放送交響楽団(現・hr交響楽団)常任指揮者、RAI国立交響楽団(トリノ)首席指揮者、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団常任指揮者、フェニーチェ劇場(ヴェネツィア)音楽監督、チェコ・フィル常任指揮者など数多くのオーケストラの指揮者を歴任。マーラーとブルックナーのスペシャリストとして知られ、80年代のフランクフルト放送響との両交響曲全集が独シャルプラッテン賞、仏レコード大賞など受賞して以来、フィルハーモニア管、コンセルトヘボウ管、チェコ・フィル、都響などとのマーラー・ツィクルス、ラインガウ祭でケルンWDR響とのブルックナー・ツィクルスを成功させている。1998RAI交響楽団との「ニーベルンングの指輪」がイタリア批評家アビアーティ賞、ヴィオッティ賞を受賞。フランス政府から芸術文化勲章(オフィシエ)、ウィーン市から功労金賞、フランクフルト市名誉ゲーテ勲章、ドイツ連邦共和国功労勲章を授与された。東京都交響楽団には1991年に初登壇後、特別客演指揮者(19952000年)を経て、2008年プリンシパル・コンダクターに就任。マーラー交響曲集などのライヴCDを次々とリリースし好評を得ている。2年間に渡って開催された「インバル=都響 新・マーラー・ツィクルス」が大好評を博した。現在は同オーケストラの桂冠指揮者。
     
     
    3.           東京アニメアワードフェスティバル2016でベツァルエル美術アカデミー作品上映
    Bezalel’s Animation will be screened at Tokyo Anime Award Festival (TAAF) 2016
     
     
    3 回目を迎える本フェスティバルは「独創的かつメッセージ 性を持った作品を創り出す人材の発掘と育成」「まだ見ぬ作品を 東京から世界に発信する」ことを目的に開催するものです。 アニメ作品とクリエイターが集うアニメ業界の祭典「フェスティバル」と、優れた作品を表彰する「アワード」各賞を開催 し、「業界の活性化」「国際交流の場」を提供します。」(主催者HPより
     
    記念すべき第一回目のグランプリ受賞作品は、『戦場でワルツを』(ゴールデングローブ賞外国語映画部門受賞、アカデミー賞ノミネート)でお馴染みのアリ・フォルマン監督の『コングレス未来学会議』であり、第二回目はそのフォルマン監督が審査委員として招聘されました。今年第3回目では、"イスラエルの芸大といわれるベツァルエル美術デザインアカデミーのアニメーション学部の作品群が上映され、学部長のロニ・オレンも来日します。
    また短編コンペティション部門にもイスラエル作品が選出されています。
     
     
    <ベツァルエル美術デザインアカデミー アニメーション学部作品上映>
    上映日時:319日(土)12:2013:50
    会場:TOHOシネマズ 日本橋(東京都中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町23F
    *同アカデミーのアニメーション学部長ロニ・オレン来日予定!
     
    <短編コンペティション部門参加作品>
    作品名『Load 監督Moreno Robert / Spigel Niv 詳細は後日TAAF公式HPにて公開
     
    問合せ:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会事務局(一般社団法人 日本動画協会内info@animefestival.jp
    公式サイト:http://animefestival.jp/ja/
     
     
     
    4.           オズ・ノイ・トリオ  フィーチャリング・デイヴ・ウェックル ジミー・ハスリップ 
    OZ NOY TRIO featuring Dave Weckl & Jimmy Haslip
     
     
    イスラエル出身!N.Y.を拠点に活動する鬼才ギタリスト、最新アルバムを携え最強トリオで繰り広げる白熱のステージ
    「変幻自在のギター・プレイでN.Y.の音楽シーンを席巻中。イスラエル出身の鬼才、オズ・ノイが3度目の登場を果たす。しかも今回は、元イエロージャケッツの凄腕ベース奏者ジミー・ハスリップ、‘80年代からチック・コリアやマイク・スターン等のバンドで腕を磨き、近年は小曽根真とのコラボレーションで新境地を開拓する超絶ドラム奏者デイヴ・ウェックルとの最強トリオによる登場だ。オズは’72年テルアビブ近郊に生まれ、24歳でN.Y.に移住。リチャード・ボナ、クリス・ボッティ、ハリー・ベラフォンテなどトップ・ミュージシャンと共演を重ねる一方、2003年に初ソロ・アルバム『Oz Live!』を発表。この春には通算8作目となる『Who Gives a Funk』をリリース予定だ。ジャズ、ファンク、ソウル、ロックを網羅するオズのギターと、百戦錬磨のリズム・セクションの出会いは最高にエキサイティングな一夜をオーディエンスに約束することだろう。」(チラシより)
    俺はNYの一匹狼さ~」とちょっぴり斜に構えていた鬼才も、最近、どんどん表情が柔らかくなってますね(笑)。きっといろんなことが充実してるんだろうと思います。
    日本での人気もすっかり不動に。ジャズの枠を越えまくってるオズ・ワールドにどっぷり浸りましょう!(アンコールで「Twice in a while」をお願いしたいです 
     

     <オズ・ノイ・トリオ・フィーチャリング・デイヴ・ウェックル ジミー・ハスリップ> 
    Member: Oz Noy (g), Dave Weckl (ds), Jimmy Haslip (b)
    日時:329日(火)~41日(金)
    [1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm
    [2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm
    場所:コットンクラブ(丸の内)
    予約:コットンクラブ 03-3215-1555
    公式サイト:http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/oz-noy/
     
     オズ・ノイ Oz Noy
    イスラエル出身、10歳からクラシック・ギターのレッスンを始め、翌年にはエレクトリックに転向、13歳頃からプロ活動、15歳にはイスラエルの主要アーティストとレコーディングする。学校に通いながらセッション・ギタリストとして活躍。またロックやブルース、ファンク・バンドを率いて自分の音楽的方向性を模索し、20歳を過ぎた頃には業界でその地位を確立。24歳のときにNYへ。到着後すぐに友人のギグに飛び入りすると、そのクラブのオーナーに見初められ、定期的に自身のバンドで演奏する機会を獲得した(この伝説は結構有名)。スタジオ・ミュージシャンとして身を立て、ロックからポップ、映画のサントラやCMソングとマルチな才能が開花中
     
     
     
     
    5.           新刊・新譜情報 New book and discs
     
    Into The Silence アヴィシャイ・コーエン “Into The Silence” Avishai Cohen (Tp)  通常価格(税込) : 2,808   129日 (国内盤は32日発売 ユニバーサル)
    アヴィシャイ・コーエンのECM初リーダー作品が登場。「Life And Death」は、アヴィシャイの自作曲史上最も深遠でエレガントな傑作バラードとなった
    「昨年開催された第14回東京JAZZ、その千秋楽9/6のプラザ・ステージにて、ケンドリック・スコット(ds)、ヨニ・ゼルニク(b)とのトリオで激アツのパフォーマンスを披露したのも記憶に新しいところ。「同姓同名(さらに同郷)ベーシストの方ではなく・・・」といった説明も不要ならば、「イスラエル出身の」とした恣意的な包括論ももはや野暮(?)。現代No.1ジャズ・トランペッターとして破竹の快進撃を続けるアヴィシャイ・コーエンが、いよいよECMからリーダー・アルバムを出すということで、これはもう現代ジャズ・チェッカー連のみならず、全ジャズ・ファンが固唾を飲んで、そのエモーショナルなミュートに聴き入る瞬間を今か今かと待ち望んでいたのは言うに及ばず。」(HMVサイトより
    いつも同じことを言って恐縮ですが、cool“という言葉はまさに彼のために。お髭と帽子も強烈なトレードマーク。人違い防止に役立ってるかな?
     
    『フー・ギヴズ・ア・ファンク』 オズ・ノイ  “Who Gives A Funk” Oz Noy (g) 2,400+税 324日発売 国内盤CD インパートメント
    豪華ゲスト陣を迎えブルージー、ファンキーな怒濤のギターが鳴り響くオズ・ノイ2年ぶりのスタジオアルバムが完成。ジミ・ヘンドリックスの「リトル・ウィング」、ジェームス・ブラウンの「アイ・フィール・グッド」など収録。
     ロベン・フォード、ジョン・メデスキ、ランディ・ブレッカー、クリス・ポッター、フレッド・ウエズリー、ジョー・ボナマッサ、ウィル・リーなど超豪華なミュージシャン達が参加。オズ・ノイの約2年ぶりのスタジオアルバムは、自身のスタイルであるブルース、ロック、ジャジーなテイストの世界観をさらに更新しオズ・ノイのファンキー&ブルージーなギターが歌いまくるギターアルバム。ルー・ソロフに捧げられたM3は、ランディ・ブレッカーのトランペット・ソロをフィーチャー、R&Bテイストのソウルフルなアレンジが心地よい。ロベン・フォードのギター・ソロをフィーチャーしたM6は、心地よい16ビートでファンキーなホーン・セクションが魅力的。ジョー・ボナマッサのブルース・ギターが鳴り響くM10、ジャズ/フュージョン界では、ハイラム・ブロックの十八番としても有名だったジミ・ヘンドリックスM9を収録。来日公演も決定し、注目度大のアルバムが発売。」 (インパートメント サイトより)
     
    もちろん生オズを見に行って、この新譜ジャケにサインをもらっちゃいましょう!
     
    お静かに、父が昼寝しておりますユダヤの民話 “Once upon a time in Jerusalem-Jewish Folk Tales” selected by Natsuu Motai岩波少年文庫229 母袋夏生 編訳 岩波書店 720円+税
    「どの民族や地域にも伝承があるように、ユダヤ人も民話を語りついできました。といっても、ローマ帝国の時代に国を滅ぼされて以来、ユダヤ人は約二千年ものあいだ、世界各地に離散して暮らしてきました。人々は各地に共同体を築き、ユダヤ教の信仰と伝統を守りながら、それぞれの暮らす土地の伝承とまじりあった民話を語りついできたのです。本書には、そうした各地に伝わる、とんちやユーモアのきいたおもしろい民話、そしてユダヤ教のたとえ話、聖書の「創世記」物語などもあわせて、38編を収めます。 ヘブライ語文学の翻訳家による貴重な民話集。」(出版社サイトより)
    話目からノックアウトされました!ヘブライ文学翻訳の第一人者、母袋夏生さん自らセレクト。
     
     
     
    *巻末ミニ・ニュース
     
     
    クロード・ランズマン監督作品 SHOAH ショア』ほか2作品上映会 / Screening of Claude Lanzmann’s film “SHOAH” and 2 other films  
    上映作品:「SHOAH ショア」「ソビブル、19431014日午後4時」「不正義の果て」
    日時:311日(金)・12日(土)・13日(日)
    12日(土)13:20~SHOAH ショア」第2部上映後 / 高橋武智さん(仏文学者・翻訳者)によるトークショーあり
    会場:アンスティチュ・フランセ東京エスパス・イマージュ(飯田橋)
    詳細:https://www.facebook.com/Lanzmann3/
     
     ミカ・ロッテンバーグ作品が「村上隆のスーパーフラット・コレクション蕭白、魯山人からキーファーまで」に / Mika Rottenberg’s work at Murakami Collection
     
    現代日本を代表するアーティスト、村上隆(むらかみ たかし)1962 年生まれ)の現代美術を中心とするコレクションを初めて大規模に紹介する展覧会が開催中。イスラエル人アーティストのミカ・ロッテンバーグの作品は 「スタディルーム&ファクトリー」のコーナーにあります。このコーナーでは、美術教育、歴史、価値の創造(あるいは捏造)、価値の成立(メカニズム)、労働と対価について、参加型の作品や映像イン スタレーション作品を通して考察そうです。
     
    村上隆のスーパフラット・コレクション蕭白、魯山人からキーファーまで
    期間:現在開催中~4 3 日(日) 休館日 木曜日開館時間 10001800(入館は 1730 まで)
    会場:横浜美術館(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
    料金: 一般 1,500 円、大学・高校生 900 円、中学生 400 円、小学生以下無料 65 歳以上 1,400 円(要証明書、美術館券売所でのみ対応)
    詳細http://yokohama.art.museum/special/2015/murakamicollection/highlight.html
     
     オフラ・コブリネル作品が「世界のインディペンデント・アニメーション2016 in東京」に / Screening of Ofra Kobliner’s film “Shika”
    「世界のインディペンデント・アニメーション2016」は、「アニメーション・アーティスト・イン・レジデンス 東京2016」(A-AIR2016)で招へいした世界の気鋭のアニメーション・クリエイターを紹介するとともに、過去5年間の選抜作品集を上映し、世界のインディペンデント・アニメーションの最新動向を 上映とトークによって紹介します。オフラの作品は「SHIKA」。
    日時:312日(土)15:00~19:00
    会場:青山学院アスタジオ(東京都渋谷区神宮前5-47-11
    問合せ:一般社団法人ジャパン・イメージ・カウンシル TEL:03-6670-5676
    詳細:http://japic.jp/?p=2141
     
     
     オリ・エリサル(タイポグラフィー・デザイナー)が「ぺちゃくちゃナイト」に出演 / Ori Elisar @ Pechakucha Night
    Pechakucha Night」とは、若いクリエイター達がアイディアを分かち合い、ネットワークを広げる場として始まり、今では開催都市も全世界で800都市で開催されている。オリはベツァルエル美術アカデミーを卒業後、ベングリオン・ネゲブ大学でヘブライ言語学と考古学を学び、「Living Language Project(生きた言語プロジェクト)」NYのタイプデレクターズクラブから「Certificate of Typographic Excellence 」の認定をうけた。
    Living Language Project
    「オリによる言語の成り立ちを考察するプロジェクト。話者がいなくなって2000年近い古ヘブライ語の文字の形を出発点として、バクテリアを利用して現代ヘブライ語との成り立ちを考察。シャーレの中に作った古ヘブライ語の一つ一つの文字の形からバクテリアを増殖させ、現代ヘブライ語への言語の変遷を考察するバイオアートプロジェクト。」(FabCafe Tokyoのサイトより)動画あり→http://fabcafe.com/tokyo/events/living_language
    日時:224日(水)20:2023:00
    会場:スーパーデラックス(東京都港区西麻布3-1-25 B1
    料金:1000
    詳細:http://www.pechakucha.org/cities/tokyo/events/56aec702bfb6ff0b8100000f
     
     
     
     
     
    いつもイスラエルの文化や芸術に興味をもってくださって、誠にありがとうございます。
     
    すでに情報をキャッチされてる方もいらっしゃるかと思いますが、先ごろ行われたベルリン国際映画祭パノラマ部門で、ふたつのイスラエル作品が(長編劇映画とドキュメンタリー)観客賞を受賞しました。
     
    パノラマ部門長編映画観客賞:Junction 48 Israel / Germany / USA / 2016  監督:ウディ・アロニ Udi Aloni
    ウディさん、何年か前に東京国際映画祭に来てましたよね?『Forgiveness』という作品が同映画祭のコンペ部門に選ばれて。しかもこの『Junction 48』はパレスチナ人のラッパーの話だそうですが、あれ?『自由と壁とヒップホップ』で登場したバンドDAMのメンバーの人が、まんま主演してるようです(役柄の名前は違いますが)。自由と抵抗を音楽で表現するパレスチナの若者たちを、イスラエル人監督が劇映画としてどのようにまとめたのか、興味深いところです。
     
    パノラマ部門ドキュメンタリー観客賞: Who’s Gonna Love Me Now? Israel / Great Britain/ 2016  監督:トメル・イマン&バラク・ヘイマンTomer & Barak Heymann
    トメル・へイマンも埼玉県川口市で毎年開催されているSKIP City D-Cinemaフェスティバルのコンペ部門の『Paper Dolls』という作品で来日してましたね。トメルとバラクは兄と弟で「へイマン・ブラザーズ」は、イスラエルでもっとも精力的なドキュメンタリー制作会社のひとつです。彼らの昨今の仕事としては、コンテンポラリーダンスのバットシェバ舞踊団に数年がかりで密着したMr. GAGA(同舞踊団の芸術監督オハッド・ナハリンを指す)』の公開が期待されるところ。これは日本でも観たい方が結構いるのでは?
     
     
    引き続きご理解・ご支援賜れますよう宜しくお願い申し上げます。
     
    イスラエル大使館・文化部