イスラエルの美術展、コンサート、映画上映、ダンスや演劇公演、クラブイベント、街角の小さな話題からビックリ意外なエピソードまで、毎月一度お届けするメールマガジンの最新号が発信されました。
もっとディープに!
こちらは2010年に現地で同イベントに密着取材したライターの野口智弘さんのレポート。
…共通の趣味に、国境・政治・言語障壁無し!これぞ庶民文化の底力ですね。
(『マイナビニュース』より「趣味的第一種接近遭遇・イスラエルオタクレポ-ト」。野口さんの許可を得てリンクをご紹介します)
主催者サイト:
では、来月のイベントを以下に。
1. 「バティア・シャニ –Stitching into fear」展
2. 「when a night ends—the sun rises」アミット・バーロウィッツ展
3. ディーナ・ヨッフエ ピアノ リサイタル
4. イヴリー・ギトリスの世界 協奏曲&ソロ
5. ラハフ・シャニが読響と初共演
6. 新刊・新譜情報(ジョナサン・レヴィ『Yonatan』 /サラーム海上『イスタンブルで朝食を-オリエントグルメ旅』)
*巻末ミニニュース
① 「SABON GOURMET(サボン・グルメ)」が2016年春NEWoManSHINJUKUにオープン
② Co.山田うん 「舞踊奇想曲 モナカ」他 テルアビブ公演
③ 京都国際ダンスワークショップフェスティバルに今年もトム・ヴェクスレール
④ 雑誌『WIRED』、『Men’s Precious』 イスラエル特集ページを掲載
1.「バティア・シャニ -Stitching into fear」展 “Stitching into fear” by Batia Shani
彼女の持つ個人的な不安は、同時に世界中の人々が持つ共通の恐怖でもあり、一針一針が鑑賞者のそのような内面の感情を呼び起こします。
「Batia Shani (イスラエル、テルアビル生まれ) の” Staching into the fear”展を4月8日から5月7日まで恵比寿のMA2Galleryで開催いたします。Shaniは、縦糸と横糸がもつれるように引き起こす物事の不安や恐れを布や紙などに言葉を刺繍して表現します。」(チラシより)
…はにかみ、戸惑うようなタッチなのに、まるで文学書の装丁のような凜とした品のある刺繍。
彼女にはいくつかの作品シリーズがありますが、特に面白いのは"旅する封筒“のシリーズ。紙の封筒の表面に宛名とメッセージが刺繍でほどこされていて、その宛先住所は架空のものです。だから郵便配達の途中で迷子になり、結局は多くの未知の人々の手を経由して作家の元に戻ってくる…と、いう芸術作品。刺繍されたメッセージは、"心配事”についての彼女の小声の囁きのようです。この密やかな伝言は、バティヤ自身の個人的な不安でもあり、また“戦争の記憶”という社会全体の不安に起因するものだとは、かわいらしい刺繍からは一見想像もつきません。刺繍という技法は、二つの素材を結びつける技術でもありますが、同時に布を突き刺し、傷つけることによって成立する表現。結びつきと傷つけあいを繰り返しながら生成する日常、歴史、家族、記憶…。な~んてお話を聞けば、カワイくてキレイなだけじゃない、もっと違うものが見えてくるかも。・・・というわけで、ギャラリートークも是非おすすめです。
<Stitching in to fear –バティア・シャニ展 > Stitching in to fear -Batia Shani
日時:4月8日(金)〜5月7日(土) /12:00~19:00 *4月29日 5月3、4、5日は休み
場所:MA2 Gallery (東京都渋谷区恵比寿3-3-8)
問合せ: TEL 03- 3444 -1133
関連イベント
レセプション&トーク
Batia Shani x 日沼禎子(女子美術大学 准教授)
4月8日(金)18:00〜 (予約・入場料無料)
バティア・シャニ Batia Shani
1954年ハイファ生まれ。イスラエルを拠点にNYでも活動している。ハイファ大学でソーシャルワークを学んだ後、ロンドンの英国王立刺繍学校(RSN)へ。その後イスラエルに戻り、ハミドラシャ美術学校で学ぶ。父、夫、息子はみな従軍経験があり、自身も73年のヨム・キプール戦争(第4次中東戦争)の時に従軍した。その後は80年代半ばに専業の芸術家になるまで、負傷した兵士や遺族の家族を支えるソーシャルワーカーとして活動。そのときの経験が、その後の作家としての思想にも大きな影響を与えた。90年代以降は内外に活躍の場を広げ、イギリス、フランス、ドイツなどのグループ展に参加。96年には故イツハク・ラビン首相のメモリアルプロジェクトにも参加している。 http://www.batiashani.com/
2.「when a night ends—the sun rises」アミット・バーロウィッツ展 Photo Exhibition by Amit Berlowitz
「制作を続ける限り、私は〈意味〉の探求を止めないでしょう。むしろ私の場合は、この探求こそが人生に意味をもたらしているのです」 −アミット・バーロウィッツ
テルアビブを拠点に活動するアミット・バーロウィッツ日本初の個展となる本展は、サミュエル・ベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』を題材とした写真シリーズ『Godot』(2015)をはじめとして、浜辺で旗取り競争に興じるイスラエルの子供たちの様子を捉えた『Flags』(2014)、仮面を被った女性がピアノ協奏曲にあわせてカメラの前を舞う『Dance』(2014)など、4つの最新映像作品から成る。(中略)
「Youth」の撮影は、ガリラヤ湖の堆で行われた。「Flags」は、地中海の岸を映し出す。「Dummy」は、カルメル山で撮影された。「Dance」の舞台は、故ユディット・アーノン創設のガートンのインターナショナル・ダンス・ヴィレッジ*。アーノンは、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所でダンスが自分の天職であると発見し、収容所から生還すると、イスラエル、1948年にはパレスチナへ移住。強制収容所において、生と死の狭間にあったとき、彼女は、生き残ることが出来たら自らの人生をダンスに捧げることを誓った。そして、自らの誓いを守った。(以上リリースより)
…純粋で透明感あふれる作風が印象的なアミットの写真。
フェルメールのような空気感と、リアルなのに時間も場所も特定できないような普遍性や抽象性。またファンタジックなのに、実はとてもポリティカルなこだわりがあったり。
例えば今回の『ゴドーを待ちながら』を題材とした作品に登場する少女たちの衣装は、イスラエル人ファッションデザイナーのロジ・ベン・ヨセフがアラブ人・イスラエル人間の平和を願いながら西岸地区、ヘブロン、ガザの三都市で製作したものを、わざわざ子供サイズに作り直して着用させたなどのこだわりよう。写り込む草木の一本一本までが「この世にすべてに意味がある」と訴えんばかりの強烈な存在感。…"静謐“が発揮するパワーに圧倒されます。
<when a night ends—the sun rises/VACANT VERNACULAR #2>
会期: 4月15日 (金)— 5月15日 (日)/ 12:00 - 20:00(会期中無休)
場所 : VACANT/GALLERY (東京都渋谷区神宮前 3-20-13 1F)
入場料 : 無料
展覧会サイト:http://www.vacant.vc/d/305
関連イベント
<「KG+ 2016」>
(KG+は、KYOTO GRAPHIE京都国際写真祭と連携し、これから活躍が期待される写真家やキュレーターの発掘と支援を目的に、2013年よりスタートしたアートプロジェクト。)
展覧会名: when a night ends-the sun rises
会期: 4月22日 (金)— 4月28日 (木) / 12:00 - 19:00 (会期中無休)
会場 : MFS room(京都府京都市左京区下鴨梅ノ木町71-5)
入場料 : 無料
展覧会サイト:http://www.kyotographie.jp/kgplus/2016/
アミット・バーロウィッツ Amit Berlowitz
写真家・映像作家。アメリカ生まれ。パリ第1大学にてビジュアルアーツ美術学修士課を修了。現在、テルアビブを拠点に活動。主な個展に、2011年「Métonomie(s)」(パリ、Gallery Mor-Charpentie)、2009年「In Between Everything that Is」(テルアビブ、Braverman Gallery)など。主なグループ展に、2014年「Le Chroniques Purple」(東京、VACANT)、2012年「Another world possible」(エルサレム、Jaffa 23)、2012年「Private/Corporate VII」(ベルリン、Daimler Art Collection)。2011年、イスラエル文化省「Prize for Encouragement of Creativity 」を受賞。『Les Chronique Purple』『The Purple Journal』、『Correspondencia』、『Code Magazine』、『PicnicMagazine』、『Artforum』など多国籍の雑誌に写真を提供する他、ライターとしても活躍。http://amitberlowitz.com/
3.ディーナ・ヨッフェ ピアノ・リサイタル Dina Yoffe Piano Recital
イスラエルの誇る世界トップピアニスト
1975年のショパン国際ピアノコンクールでクリスチャン・ツィメルマンと1位、2位を分けたディーナ・ヨッフェ5年ぶりの待望コンサート。
ショパンの24の前奏曲集とそれに影響を受けたスクリャービンの24の前奏曲集は余りにも有名で、コンサートの定番曲でもあります。しかし、このコンサートは前代未聞!
なぜなら、ディーナはOp.11/1, Op.28/1, Op.11/2, Op.28/2…というように、 同調のスクリャービンとショパンを交互に弾き、全48の前奏曲を一つの5度進行の24の前奏曲に作りあげるのです。こんなこと誰もやったことが無い。(主催者コメント)
…ショパンをとても尊敬し、その影響を強く受けたスクリャービン。
彼は、ショパンとおなじく24の前奏曲を作曲したそうですが、影響を受けつつももちろん個性は全然違うもの。それを、ショパン→スクリャービン、スクリャービン→ショパンと交互に演奏して、両前奏曲をひとつのサイクルとしていくのが今回のディーナの試みです。う~ん、どんな感じになるのでしょう?ちなみに会場は、最近豊洲駅前にできたあの、屋根がスパーっと斜めに切れてるガラス張りの目立つ建物。ピアノは、日本ではまだ珍しいイタリア製の超高級ブランド『Fazioli(ファツィオリ)』です。…たしか去年の「東京JAZZ」で、ハービー・ハンコックがホールAのステージに、このピアノを特別に搬入させているのを目撃しました(!)。音が違うのでしょうか。
<ディーナ・ヨッフェ ピアノ・リサイタル> Dina Yoffe Piano Recital
日時: 4月26日(火) 19:00
場所:豊洲文化センター、シビックセンターホール(有楽町線・ゆりかもめ「豊洲」駅前)
演目:A.スクリャービン 『24の前奏曲 Op.11』 & F.ショパン『24の前奏曲 Op.28』
料金:一般4,000円 学生2500円 (全席指定)
詳細:http://fazioli.co.jp/news/2016/04/dina-toyosu.html
地方公演
日時:4月24日(日)14:00
場所:福井県美浜町なびあすホール (名古屋、京都、神戸からも日帰り可能)
後半はショパンのノクターン、マズルカ、スケルツォとショパンの魅力を堪能できます。
詳細:http://fazioli.co.jp/news/2016/01/DinaYoffeNavius.html
ディーナ・ヨッフェ Dina Yoffe
ラトビア共和国リガに生まれ、モスクワのチャイコフスキー音楽院にてゲンリヒ・ネイガウス楽派の重鎮、ヴェラ・ゴルノスタエヴァ教授に師事する。1974年ロベルト・シューマン国際音楽コンクール、1975年ショパン国際ピアノコンクール2位受賞(クリスチャン・ツィメルマン1位)受賞で世界的な名声を博し、以来世界各地で精力的な演奏活動を行う。教授としても絶大な人気を誇り、イスラエルのテルアビブ大学ルービン音楽院教授、愛知県立芸術大学、デュッセルドルフのアントン・ルービンシュタイン国際ピアノアカデミー、ハンブルグ音楽大学、クラコフのミュージック・アカデミーなどで客員教授を務め、国際ピアノコンクールにおいて多数の受賞者を輩出している。ショパン国際ピアノコンクールを始めとする、主要国際ピアノコンクールで審査員を務めてきた。現在は、2015年よりバルセロナのリセウ音楽院でディスティングイッシュトプロフェッサー、イタリアブレシア「タレントミュージックマスターズ」アカデミーで教授を務める。 http://www.dinayoffe.com/
4.イヴリー・ギトリスの世界 協奏曲&ソロ Ivry Gitlis’s World Concerto and Solo
1922年生まれ。ヴァイオリン演奏史黄金の10年に生まれた20世紀最後の巨匠。前代未聞、決して見逃せない九十三歳のソロリサイタル&協奏曲!
「イヴリー・ギトリスが2009年に85歳で当時久々の来日を果たし、キエフ国立フィルとのチャイコフスキーの協奏曲で喝采を浴びてからはや7年。その間、3つのオーケストラと協奏曲を4度演奏、11度のリサイタルと7回の室内楽公演を開催し、昨年まで実に22回もの演奏会を国内各地で行ってきた。2011年の東日本大震災直後に自費で来日して以来毎年のように被災地を訪れるなど、私たちにとってはかけがえのない友人であり恩人でもある。今年はパリのテロ事件のあった現場にも赴き、追悼演奏を行った様子が日本でも報道された。そんな偉大なギトリスの、何と93歳での来日は驚くばかりだが、『ギトリス節』と呼ばれる独特のアゴーギクは今も健在で、今回も、お馴染みクライスラー等の小品、ベートーヴェンのスプリング・ソナタや東京交響楽団との協奏曲を聴けるのは本当に楽しみである。あくまでも一演奏家として活動しているそのプライドから『年のことは言うな!』と釘を刺されているが、伝説的な演奏家を輩出し続けた『黄金の10年』に生を受けた最後の巨匠であり、マエストロへの敬愛を込めて敢えてその凄さを強調したい。20世紀最後の巨匠、偉大なる芸術家の『いま』をご体験あれ!」(チラシより)
…今年も「おかえりなさい」マエストロ。毎年お祝いしたいぐらい、その存在だけでもすでにレジェンド!熱狂的なファンが多く、ソロ公演は残席わずか。
<イヴリー・ギトリス×東京交響楽団> Ivry Gitlis ×Tokyo Symphony Orchestra conducted by Nikolai Diadiura
日時:4月26日(火)19:00
会場:東京芸術劇場 コンサートホール(池袋)
料金:¥6500~¥10500
演目:「バレエ組曲<くるみ割り人形>」チャイコフスキー/「詩曲」ショーソン(ソロ:イヴリー・ギトリス)/「ヴァイオリン協奏曲第2番」J.S.バッハ(ソロ:イヴリー・ギトリス)/「交響曲第5番<運命>」ベートーヴェン
<イヴリー・ギトリスの世界 ヴァイオリンリサイタル> Ivry Gitlis’s world Violin Recital piano by Vahan Mardirossian
日時: 5月3日(火)14:00
会場:紀尾井ホール(四ツ谷・麹町・赤坂見附・永田町)
料金:¥7500
演目:「ヴァイオリン・ソナタ第5番<春>」ベートーヴェン/「愛の悲しみ、美しきロスマリン」クライスラー/「タイスの瞑想曲」マスネ/「シチリアーノ」パラディス/「F.A.E.ソナタ」ブラームス/「ニーグン」ブロッホ
予約・問合せ:テンポプリモ TEL:03-5810-7772 ほか各種プレイガイド
公式サイト:http://www.tempoprimo.co.jp/
イヴリー・ギトリス Ivry Gitlis
1922年ハイファ生まれ。12歳でパリ音楽院を首席で卒業。その後もエネスコ、ティボー等、名ヴァイオリニストの下で研鑽を積む。19世紀の演奏様式、音楽感を伝える希少な演奏家で、カザルス、ハイフェッツ、ゼルキン等歴史上の名匠をはじめ、アルゲリッチを始め、バレンボイム、メータ、インバル、デュトワ、ニューヨーク・フィル、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル等、多くの一流演奏家と共演を行っている。レコーディングの経歴も豊富で、日本ではアルゲリッチ音楽祭ライヴ・ソナタ集、カザルスホールの無伴DVD、名盤「24のカプリース」CD、チャイコフスキー協奏曲DVDもリリースされた。2011年の東日本大震災直後に来日し、仙台・石巻で慰問演奏を行い、外務省より感謝状を授与されている。92歳となる今年もフランス、イギリスをはじめヨーロッパ各国でリサイタルを行う等、依然現役最高齢のヴァイオリニストは健在である。ユネスコ親善大使。
5.ラハフ・シャニが読響と初共演 Lahav Shani condusts Yomiuri Nippon Symphony Orchestra
巨匠バレンボイムから絶賛され、2015年11月にウィーン・フィルにデビューした注目の新鋭ラハフ・シャニが、4月に初来日し、読売日本交響楽団と初共演を果たします。
シャニは、2013年に若手指揮者の登竜門である「マーラー国際指揮コンクール」で優勝。その後も著名なオーケストラへデビューを重ね、若手世代の中でも抜きんでた躍進ぶりで、欧米から高い注目を浴びています。演奏会の前半では、数あるヴァイオリン協奏曲の中でも特に人気の高いメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を披露。欧州を拠点に活躍する若手実力派・佐藤俊介が共演し、華麗なソロを聴かせます。クラシック界の次代を担う二人の俊英が生み出す、フレッシュな演奏にご期待ください。後半には、マーラーが青春の苦悩と喜びを描いた傑作交響曲「巨人」を指揮します。シャニは、昨年のウィーン・フィルのデビュー公演で同曲を指揮し、表現力に満ちあふれた音楽づくりで高い評価を得たばかり。今回の読響との共演にも大きな期待が寄せられています。(リリースより)
(写真:Marco Borggreve)
…シャニ君、なんとまだ20代!!是非インバル、エッティンガーに続く人気の指揮者に育ってほしいです。応援しましょう!
日時と会場:
出演: 指揮/ラハフ・シャニ ヴァイオリン/佐藤 俊介
演目: メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 /
マーラー:交響曲第1番「巨人」
料金:
横浜公演: S席7,500円、A席6,500円、B席5,500円、C席3,500円 ※2月7日発売
多摩公演: 一般席4,800円、親子ペア席5,800円、学生席2,000円 ※発売中
予約:読響チケットセンター 0570-00-4390(10時~18時・年中無休)
ラハフ・シャニ Lahav Shani
1989年テルアビブ生まれ。6歳からピアノを始め、テルアビブのブッフマン・メータ音楽学校やベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で学び、巨匠ダニエル・バレンボイムに才能を認められた。2007年にズビン・メータの指揮でイスラエル・フィルにピアニストとしてソリスト・デビュー。2010年に行ったイスラエル・フィルのアジア・ツアーの際にも参加した。ズビン・メータやグスターボ・ドゥダメル、クルト・マズアら世界的指揮者と共演を重ね、ピアニストとして世界的に活動を展開。2012年にベルリン・コンツェルトハウス管との初共演で指揮者デビューを果たしてから、指揮者として本格的に活動を始める。2013年には若手指揮者の登竜門「マーラー国際指揮者コンクール」で優勝し、同年にバンベルク響へデビュー。2014年6月にはミヒャエル・ギーレンの代役としてベルリン・シュターツカペレを指揮し、センセーショナルな大成功を収めた。2015年11月にはウェルザー・メストの代役でウィーン・フィル定期演奏会にデビュー。表現力豊かな音楽作りで高い評価を得た。これまでに、ロサンジェルス・フィル、ドレスデン・シュターツカペレ、チェコ・フィル、フランクフルト放送響、ロッテルダム・フィル、スイス・ロマンド管といった一流楽団に客演している。2016年12月には、ベルリン国立歌劇場で「ラ・ボエーム」を指揮し、2017/18シーズンからはウィーン響の首席客演指揮者に就任予定。若手の中でも抜きんでた躍進ぶりで、世界から高い注目を浴びている。今回が、待望の初来日。http://intermusica.co.uk/artist/Lahav-Shani
6. 新刊・新譜情報 New book and discs
イスラエル・ジャズ・シーンが次に注目すべき奇才ジョナサン・レヴィが放つ感動の初リーダー作!人気のシャイ・マエストロ(p)、ベッカ・スティーヴンス・バンドのジョーダン・パールソン(dr)との気鋭トリオで描き出す風景画のごとき美世界。
UKをはじめとするヨーロッパ各国でもアルバムがリリースされたイスラエルの人気ポップ・バンドIzaboの一員としても活躍し、当地のトップスター、イダン・ライヒェルのバンドにも参加。さらには自身がプロデュースを手掛けたガールズ・バンドHabanotNechamaのデビュー・アルバムが25万枚の国民的ヒット(国土が日本の四国ほどしかないイスラエルでは空前の大ヒットといえる)を記録するなど、母国イスラエルでは目覚ましいキャリアを積んできたベーシスト/コンポーザー/プロデューサー、ジョナサン・レヴィ。他のイスラエル・ジャズ系ミュージシャンと同様、現在はNYに拠点を移し、ジョジョ・メイヤーやアリ・ホーニグ、ブリッツ・ジ・アンバサダーなどと共演する彼が、満を持して初のリーダー作を発表。随所に淡く漂うオリエンタルな郷愁はまさにイスラエル・ジャズの醍醐味ながら、ロードムービーのサウンドトラック的ともいえる映像的なサウンドスケープは、パット・メセニー・グループやECMレーベル、アルゼンチンのネオ・フォルクローレ勢との共通性も感じさせる。
(リリースより)
…ジャズは苦手という方にもおススメ。聴きやすいです!個人的に好きなのは3曲目の「シャバット・シャローム("良い週末を!“という挨拶)」…テルアビブの金曜日午後の、かったる~いbutワクワクな空気感がでてます。
詳細:http://merurido.jp/item.php?ky=PCD24499
『イスタンブルで朝食を オリエントグルメ旅』 “Breakfast in Istanbul -Middle Eastern Gourmet Tour” by Salam Unagami 双葉文庫 サラーム海上著 833円+税
「イスタンブルのメネメン、カッパドキアのマントゥ、ベイルートのタッブーレ、フェズのタジン、エルサレムのホモス――
トルコ、レバノン、モロッコ、イスラエルなど、中東各地の旅で出合った絶品グルメの数々と、現地の達人たちに教わった家庭料理を紹介。
日本でも味わえるオリエントグルメ・レシピ36品収録。
中東グルメ紀行『おいしい中東 オリエントグルメ旅』に続く、待望のシリーズ第二弾!」(出版社サイトより)
ちなみにイスラエルの章はこんな感じ↓
第4章❖イスラエル編
ホモス・クレイジー・アゲイン! / 「玉ねぎとトマトのせホモス」の作り方
エルサレムおいしいものツアー / 「ビーツとミントとバルサミコのペースト」の作り方
アダ母ちゃんのブハラ料理レッスン / 「ポロ・ブハリ」の作り方
テルアビブの海の幸レストラン / 「コフタ・ビ・シニヤ」の作り方
イスラエルのベジタリアン事情 / 「グレープフルーツとりんご、胡桃のサラダ、スマックのドレッシング/ぶどうと玉ねぎとバジルのサラダ」の作り方
相変わらず良い味出してるサラームさん。それぞれの料理にまつわるエピソードに、イスラエル社会を形作る人々の人生と歴史がぎゅっと詰まってる感じがします。
詳細:http://www.chez-salam.com/
*巻末ミニ・ニュース
①「SABON GOURMET(サボン・グルメ)」が 2016年春 NEWoManSHINJUKU にオープン
株式会社SABON Japan<サボンジャパン>は、イスラエル発のボディケアブランド「SABON」による、”デリカテッセン”をテーマとした新コンセプトショップ、「SABON GOURMET(サボン・グルメ)」を2016年3月25日、株式会社ルミネが新しく開業する商業施設、NEWoManSHINJUKU(所在地:新宿)に初オープン致します。「SABON」は1997年にイスラエルのテルアビブで生まれ、現在、ヨーロッパやNYを含む主要都市に約150店舗を展開しています。(※現在SABONGOURMETの展開はなく世界初出店となります)。Avi Piatok と Sigal Kotler-Leviにより生み出されたブランド『SABON』。芸術家のような彼らの感性により生み出される世界観はクラシックでありながら常に心をときめかせる、驚きに満ちたものです。SABONGOURMETは彼らの新しいインスピレーションから生み出された、唯一無二のブランド。(リリースより)
思わずペロっとかクンクンしてしまいそうですが、食品ではありません。しかしそれ以上に心も体も満たしてくれる、ほとんどアートの領域に達したコスメ。SABON、どんどん進化してますね!
詳細:https://www.sabongourmet.sabon.co.jp/
② Co.山田うん イスラエルツアー「舞踊奇想曲 モナカ」他 がテルアビブ公演
一昨年開催された「ジャパン・ダンス・ウイーク」(2014年秋、スザンヌ・デラール・センターで、森山未來、石井則仁ら参加)でも公演した日本を代表するコンテンポラリーダンサー山田うんさん。その大好評にこたえて今回はカンパニーとともに再びイスラエルへ。去る3月25日と26日にテルアビブの中心地にあるライブシアター「Tum-na Theater」で公演しました。チケットは完売の大入り。うんさんはイスラエルに残ってまだまだWSなどの活動を展開中。
③ 京都国際ダンスワークショップフェスティバルに今年もトム・ヴェクスレール
「京都の暑い夏」という通称で親しまれてきた「京都国際ダンスワークショップフェスティバル」に、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラック ダンスカンパニーで活躍してたトム・ヴェクスレールが今年も参加。
プロダンサーだけでなく、初心者や親子向けのWSも展開します。ショーイングもあるので、見るだけでもOK!
「京都国際ダンスワークショップフェスティバル2016」(4月22日(金)~5月8日(日)/京都芸術センター)
<トム・ヴェクスレール>
4月29日~5月8日16:00 プロダンサー向け
5月4日(水・祝)13:30 こどもとおとなクラス
5月5日~5月8日10:30 モーニングクラス(ダンサー向けコンディショニング)
5月6日(金)19:00 ビギナークラス+アフタート-ク
5月8日(日)16:00ショーイング(クラスの成果発表)
問合せ:京都芸術センター TEL:075-213-1000
予約:http://www.kac.or.jp/18103/
③ 雑誌『WIRED』、『Men’s Precious』 イスラエル特集ページを掲載
イノベーションや起業をフィーチャーしながらもファッション誌さながらのお洒落度を誇る『WIRED』(4月9日発売)と、大人の男の洗練されたスタイルを追求する『MEN’s Precious 』(4月6日発売)。偶然にもこの2誌が同時にイスラエルの特集ページを掲載します。前者は「イスラエル ゼロワン国家の夢」と題したスタートアップ(起業)シーンに着目、後者はイスラエルのカリスマ男性モデル、ヤロン・フィンク様(極上の50代!)が、ネゲブ砂漠やバウハウス建築をバックに、なんと20頁にもわたって粋なスタイルを披露。
いつもイスラエルの文化や芸術に興味をもってくださって、誠にありがとうございます。
今回巻頭に書いた「ハルコン」の記事のためにいろいろ調べていたら、さらに面白いものを発見!
それは、日本のアニソンをすばらしい発音とステキな声で歌うイスラエル人「スクァドゥス」です。巻頭記事でも紹介した野口さんのレポートによると
“「ニコニコ動画」でイスラエルのオタクたちを発見したことには驚かされたが、スクァドゥスの存在はそれに続くもうひとつの驚きだった。彼の魅力は本当にシンプルだ。歌が上手い。それに尽きる。日本人が聴いても外国人とはわからないほど、日本語の発音も完璧だ。彼の動画のなかで最も再生回数の多いメドレー曲「『七色のニコニコ動画』を歌ってみた」は、2010年5月までに13万回以上再生されている。“ とのこと。
ちょっと聴いてみませんか (You TubeでSquaDusで検索すると出てきます)↓
いやー、恐れ入りました。
引き続きご理解・ご支援賜れますよう宜しくお願い申し上げます。
イスラエル大使館
文化部