6月3日(月) ― 東京大学DLX Platform(価値創造デザイン推進基盤)と、イスラエルのベツァルエル美術デザインアカデミーの共同チームによるユニークな科学xデザインコラボレーションを記念し、ベンアリ大使主催のレセプションが大使公邸にて開催されました。
—血管の音色:体調を「聴く」プロジェクト(Project Attune)—
共同チームは、指先の毛細血管画像から音楽を作成し、音で健康管理を行う新しいシステムを開発。東大生産技術研究所の松永 行子准教授の最新研究から、毛細血管の形状が人の健康状態を表すことがわかり、ベツァルエル美術デザインアカデミーのロミ・ミクリンスキー博士率いるチームが、その画像で一人ひとりユニークな音楽を作成することを可能にしました。
冒頭の挨拶でベンアリ大使は、「科学とデザイン、そして日本とイスラエルというだけではなく、日本とイスラエルの二人の女性リーダーがチームを率いているということを非常にうれしく思います」と述べました。
東京大学からは藤井理事・副学長、東大生産技術研究所の岸所長、DLXプラットフォームの新野副基盤長にご挨拶をいただきました。
山中 俊治 教授による価値創造デザイン推進基盤に関する紹介の後、ベツァルエル美術デザインアカデミーとの橋渡し、そして本プロジェクトのかじ取りをしたDLXデザインラボのユーリ・クレバノフ研究員がコラボレーションがどのように始まったかなど、経緯を熱く語りました。そして、毛細血管が教えてくれるヒトの健康状態に関する研究、その画像を元に音楽を作成することに関して、そしてプロトタイプ(試作品)の実演が行われ、会場のゲストの血管の音色が作成されました。
乾杯では、本コラボレーションの今後の発展と東京大学とイスラエルの学術交流の更なる進展を願い、東京大学から藤井理事・副学長にご挨拶をいただきました。
レセプションに先立ち、イスラエルからはロミ・ミクリンスキー博士(Dr. Romi Mikulinsky)率いる共同プロジェクトメンバーが来日し、5月31日(金)から2日間、東大駒場リサーチキャンパス公開2019で「血管の音色:体調を「聴く」プロジェクト」のプロトタイプ実演が行われ、3日(月)にはベツァルエル美術デザインアカデミーと東大生産技術研究所の間でMOUが署名されました。
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Photo credit: DLX Design Lab