文化部メールマガジン 2019年6月

文化部メールマガジン 2019年6月

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    気鋭の日本人クリエイターたちに注目!エルサレム・デザイン・ウィーク2019

    “Japanese Focus” at Jerusalem Design Week 2019



    613日より開催される「エルサレム・デザイン・ウイーク」は、世界各国より200人のデザイナーが集い、100以上の展示やプロジェクトが行われる話題の国際アートイベント。今年のテーマは“EAST”。まさに古代より西洋と東洋が交差するこの地ならではの、最先端の表現が期待される。その流れで今年は、在京イスラエル大使館が繋いだ日本人クリエイターたちの参加が注目を集めそうだ。日本から青木昭夫 (DESIGNART Inc. CEO)も招待される

     

    【開催概要】

    JERUSALEM DESIGN WEEK 2019 エルサレム・デザイン・ウイークhttps://www.jdw.co.il/

    期間:2019613日〜20

    会場:ハンセンハウスHansen House Center for Design, Media and Technology  (Gedalyahu Alon St. Jerusalem 14 Tel 02-5793702

     

     

    【日本から参加するクリエイター】

     

    1. DESIGNRT TOKYO 2019とのコラボレーション

    昨年のDESIGNART TOKYOに出展し、今年エルサレム・デザイン・ウイークのキュレーターから選出された、早川翔人さんと氷室友里さんが参加(作家来場予定)

     




    早川翔人Shoto Hayakawa1993年兵庫県生まれ、2018年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。マスメディアを通して流れる膨大な情報のほとんどが無視される時代において、いかに人々が「自分ごと」に感じるメディアの形式を生み出すことができるのか。ディスプレイの前の観客を映像の出演者として巻き込むことで、観客と映像、あるいは観客同士に新しい関係を生み出そうと試みる。




    氷室友里YuriHimuro日本とフィンランドでテキスタイルを学び活動しているテキスタイルデザイナー。人と布との関わりを通して、日々に驚きや楽しさをもたらし、豊かにしていくことをテーマにテキス タイルブランド YURI HIMURO を立ち上げ、オリジナル作品の開発、空間演出、企業へのデザイン提供などを行う。2017年カッシーナ・イクスシー全店のクリスマスインスタレーショ ン、2018 年福岡ヒルトンホテルシーホーク内の室内プールリニューアルにおける、テキス タイルディレクション・60 m²のアートワーク制作など、活動の幅を広げている。2017年アメリカのデザイン誌 dwell が選ぶ注目の若手デザイナー Young Guns 2017 に選出された。

     

    東京では、エルサレム・デザイン・ウイークがDESIGNART TOKYO 2019

    (20191018日~27日開催予定)に参加予定。


    2. アマナデザインのFIGLABによるドローン・ライブ・ペインティング“Drawn by Drone”



    日本最大級のコンテンツスタジオであるアマナのプロトタイピングチームFIGLABによる、ドローン・ライブ・ペインティングパフォーマンス「Drawn by Drone」。アーティストによるライブペインティングの動きをリアルタイムキャプチャーし、完全制御されたドローンがアーティストと同じ絵を描画する。まるで写経のようだが、アー ティストとドローンが相互作用し合うことで、新しい絵画に挑戦する。http://figlab.jp/

     

     

    3. 日本文化の影響を受けながら、文部科学省奨学金留学生として多摩美術大学で学ぶ、二人のイスラエル人デザイナーも参加。

    ヤエル・ハルニク(テキスタルデザイン)Yael Harnik, www.yaelharnik.com

    ロニ・シュバルツ(グラフィック、コンセプチュアルデザイン)Roni Shvarts, https://www.ronishvarts.com/

     

    エルサレム・デザイン・ウイーク」 詳細: https://www.jdw.co.il/

     

    Index

    1.     ガリ・クナーニ、平野薫二人展「Threads of Thoughts

    Exhibition by Gali Cnaani and Kaoru Hirano

    2.     ギラッド・ヘクセルマン・トリオ 

    Gilad Hekselman Trio, 4 days at Cotton Club

    3.     グレゴリー・アース出演、初夏のかやぶきコンサート2019 

    Seiler and Musical Friends Concert Series, featuring Gregory Ahss

    4.     日本・イスラエル国際ダンスプロジェクト

    Japan-Israel International Dance Project by Avidan Ben giat & Sone Tomo

    5.     新刊案内 New books

    6.     ミニ・ミュース Mini News

     

    Contents

     

    1. ガリ・クナーニ、平野 薫  二人展

    Threads of Thoughts

    Exhibition by Gali Cnaani  and Kaoru Hirano


    Striped Shirt (back) by Gali Cnaani

     

    日時:61日(土)ー15日(日)12:00 - 19:00 木曜休み

    会場:ギャラリーギャラリ/GALLERYGALLERYF 

             (京都市下京区下京区四条河原町下る寿ビル5F

                TEL 075 341-1510 https://www.facebook.com/gallerygallery.kyoto

     

    「ギャラリー・ギャラリー」は昭和初期に建てられた古いビルの5階にある現代美術画廊。天井、床、壁が白く、窓からは自然光が入り、テキスタイルアートやミックスメディアによる空間構成の展覧会を中心に開催してる。

     

    ガリ・クナーニと平野薫はともに、衣服を意識している作家。二人がドイツで開催した展覧会を、この度京都で開催する。二人はドイツで出会い、アウグスブルク・テキスタイル博物館とボッホルト・テキスタイル博物館での共同展「Remembering Textiles」を開催。モチーフは古着。以前は人々が身に付けていたため、ある意味では個性化されていた日常の大量生産品を、ユニークな発想と手法で独自の芸術作品に変換する。ガリは19年前にも同会場の別のスペースで個展を開催。日本との縁は長い。

     

    ガリ・クナーニ  Gali Cnaani

    1968年イスラエルで生まれ。テキスタイルデザイナー兼アーティストシェンカル・デザイン・スクールのテキスタイルデザイン学科長。同校でテキスタイルデザイン研究を始め、学士号を取得。金沢美術工芸大学に留学(1998- 2000年)大学院で学ぶ。日本のデザインコンセプト、バウハウスの伝統、モダニズム、自身の家族の経歴(祖父は織物工場の織り技術者で、母親はイスラエルの大手ファッション会社のためにニットウェアをデザイン)などに影響を受ける。2013年、現代美術のための名誉ある賞「アンディ賞」およびイスラエル文部省の科学デザイン賞を受賞。https://www.galicnaani.com/

     

    2. ギラッド・ヘクセルマン・トリオ 

    Gilad Hekselman Trio, 4 days at Cotton Club



    カート・ローゼンウィンケル以後に登場した最重要ジャズ・ギタリストのひとり、ギラッド・ヘクセルマンが自身のユニットで登場する。1983年、イスラエル生まれ。2004年からN.Y.の名門ニュー・スクールで学び、06年にデビュー・アルバムを発表。マーカス・ギルモア、アリ・ホーニグ、マーク・ターナーらとの共演を経て、18年に自身のレーベル“Hexophonic Music”を設立、エレクトリック・サウンドに取り組んだ“ZuperOctave”とコンテンポラリー・ジャズを探求する“gHex Trio”という2種類の編成による演奏を収めたアルバム『アスク・フォー・カオス』を発表した。今回は“gHexTrio”による公演で、ジャズ・ギタリストとしての彼の真髄が満喫できる一夜になるはずだ

     

    日程:66()- 69() *下記参照

    場所:COTTON CLUB (東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビル3F

    時間:

     

    6.6.thu & 6.7.fri

    [1st.show] open 5:00pm / start 6:30pm

    [2nd.show] open 8:00pm / start 9:00pm

    6.8.sat

    [1st.show] open 4:00pm / start 5:00pm

    [2nd.show] open 6:30pm / start 8:00pm

    6.9.sun

    [1st.show] open 3:00pm / start 4:00pm

    [2nd.show] open 5:30pm / start 7:00pm

     

    ■ミュージック・チャージ:¥6,800

    ■メンバー:ギラッド・ヘクセルマン Gilad Hekselman (g), リック・ロサト Rick Rosato (b), ジョナサン・ピンソン Jonathan Pinson (ds)

    ご予約:TEL 03-3215-1555 (11:00am - 10:30pm ※土・日・祝のみ11:00am - 9:00pm)

    詳細:http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/gilad-hekselman/

     

    ギラッド・ヘクセルマン Gilad Hekselman

    1983年にイスラエルで生まれる。6歳からピアノを始め、9歳のときにギターを始める。18歳のときにテルマ・イエリン芸術学校を卒業。その後アメリカ・イスラエル文化基金に奨学金を得てNYのニュースクール大学に入学。2008年に舞台芸術の学位を取る。2005年、ギブソン・モントルー・インターナショナル・ギター・コンペティション優勝。ジョン・スコフィールド(g)やアリ・ホーニグらと共演、一気にその頭角を現した。2012年には「東京JAZZ」への出演も果たす。2016年にはブルーノート東京で渡辺貞夫のカルテットに参加。また昨年は、《Real FeelsFromNYツアーでジョン・レイモンド(flh) コリン・ストラナハン(ds)らと来日。

     

    3. グリゴリー・アース出演、初夏のかやぶきコンサート2019

    Seiler and Musical Friends Concert Series, Featuring Gregory Ahss


     

    京都府在住のザイラー夫妻が、京都府南丹市日吉町・胡麻の里に福井県から禅寺(1784年建立)を移築再建し、平成元年にオープンした「かやぶき音楽堂」(国の登録文化財)において、かやぶきコンサートは毎年初夏と秋に開催され、京都府全域をはじめ、日本各地から多くの人々が訪れている。ザイラー夫妻のピアノ連弾コンサートは2016年秋まで、28年間通算385回開催、2017年春、ピアニスト、エルンスト・ザイラー逝去により、ピアニスト、カズコ・ザイラーによる室内楽コンサートが継承される。今回2019年初夏のかやぶきコンサートは、ヴァイオリンにイスラエル出身のグレゴリー・アース(Gregory Ahss)、チェロにフィッツ・コンスタンティン(Fitz Constantin)を迎える。

     

    日時:68日(土)15時開演  / 69日(日)11時開演

    会場:かやぶき音楽堂《迦陵頻窟(国の登録有形文化財)京都府南丹市日吉町上胡麻南2

    出演

    ピアノ:カズコ・ザイラー Kazuko Seiler (piano)

    ヴァイオリン:グレゴリー・アース Gregory Ahss (violin)(カメラータ・ザルツブルク首席コンサートマスター・ルツェルン祝祭管弦楽団コンサートマスター)

    チェロ:フィッツ・コンスタンティン Fitz Constantin (cello)(クレメンテトリオ・ルツェルン祝祭管弦楽団創設からメンバー)

     

    演奏曲目: シューベルト:ソナチネ№2 / シューマン:幻想曲Op.73ピアノトリオ 2番2楽章、ラフマニノフ:ヴォーカリーズ、サンサーンス:白鳥 ほか

    入場料:2500円(各公演先着250席)

    問合せ:かやぶき音楽堂事務局 TEL&FAX075-781-9003 pianoduo@kayabuki.com

    詳細:https://kayabuki.com/

     

    グレゴリー・アースGregory Ahss (ヴァイオリン)

    カメラータ・ザルツブルク首席コンサートマスター、ルツェルン祝祭管弦楽団コンサートマスター。5歳でヴァイオリンを始め、イスラエル音楽院、テルアビブ音楽院などでレナ・メイザー、イレナ・スヴェトローヴァ、ドナルド・ワイラースタインらに師事。ボストンのニューイングランド音楽院で学ぶ。在学中から受賞多数1993年から2001年までアメリカ - イスラエル文化財団の奨学金を授与された。ヴァレイ・ピアノトリオを設立して2002年にイタリアのトリエステの有名な国際室内楽コンクールの最優秀賞を受賞。ソリストとしてはマーラーチェンバーオーケストラ、オーケストラ・モーツァルトボローニャ、カメラータ・ザルツブルクと共に、クラウディオ・アバドやヤニック-ナジーセガンの指揮のもとで演奏。またコンサートマスターとしてロンドン交響楽団、バイエルン交響楽団、モントリオール交響楽団、バンベルク交響楽団、バイエルン州立管弦楽団、オーケストラ・デル・サンタ・セシリア、オーケストラ・モーツァルトなどで活躍中。

     

    4. 日本・イスラエル  国際ダンスプロジェクト

    Japan-Israel International Dance Project by Avidan Ben giat & Sone Tomo


     

    9年に渡って続けられている”日本・イスラエル国際ダンスプロジェクト”。振付家、ダンサーである、イド・バタシュ、アビダン・ベン・ギアト、曽根知によるダンス公演 An Empty Chair”に加え、ワークショップ、コンテンポラリーダンスの創作とショーイング(受講者参加)企画が、名古屋、東京、山中湖、京都などで開催予定。

     

    曽根知は京都バレエ専門学校予科で学び、後に有馬龍子バレエ団、桧垣バレエ団で踊る 2008年にイスラエルに 、日本・イスラエル国際ダ ンスプロジェ クトをプロデュースして作品を創作発表 、ソ "Las Meninas" (2014)"Folded, Cut and Crumpled" (2015) "Mobius" (2015)はスザンヌ・デラール・センター(イスラエル) 於いて初演され、近年はヨーロッパでも活動 平成 22 年度京都市芸術文化特別奨励者。 tomoguest.wixsite.com/dance

     

    ダンス公演”An Empty Chair”>

    ワークショップ受講者によるショーイング

     

    日時:623() 16

    場所:愛知芸術劇場  大リハーサル室

    入場料:2,500円 *アフターショートーク有り

    www.facebook.com/events/1317999578341237/

     

    ワークショップとショーイング

    617()23()   名古屋(愛知芸術劇場大リハーサル室、関山スタジオ)

    www.facebook.com/events/1317999578341237/

     

    628()30()      東京(セッションハウス:東京都新宿区矢来町158

    www.facebook.com/events/995893883952662/

     

    73()~4()      山中湖村

     

    77()   14:00~15:45 京都(日蓮宗 長壽山 本昌寺:京都市上京区出水通六軒町西入 七番町341

    www.facebook.com/events/366825530625249/

     

    アヴィダン・ベン・ギアト Avidan Ben giat

    振付、ダンス、美術、ビデオの分野など他分野に渡り活動するアーティスト。 Jerusalem Academy of Music and Dance high school the Betzalel Academy of Arts and Design Jerusalem で学ぶ。バットシェバ舞踊団のバットシェバアンサンブ ル、インバル・ピント&アヴシャロム・ポラックダンスカンパニーで踊る。同時に、 イスラエルと日本においてコラボレーションプロジェクトに参加し、作品創作、プロ デュースを行う。彼自身やインバル・ピント&アヴシャロム・ポラックダンスカンパ ニーのレパートリーのワークショップ、マスタークラスをプロフェッショナルダン サー、アマチュアダンサー、学生などに行っている。2016 年、森山未來のソロ作品 Upload a New Mind to the Body”の共同ディレクションを行った。最近は、Andrea Costanzo Martini Scarabeo, Angles and the Void”、Ido Batash & Lisi Estaras の作品 The Jewish Connection project”、Rachel Erdos Q&A (the 36 questions)に出演し、世界中で公演している。 www.avidanbengiat.com

     

     

    5-1. 新刊案内 New Books 

    『偶然仕掛け人』“The Coincidence Makers” by Yoav Blum


     

    著:ヨアブ・ブルーム / 訳:高里 ひろ /集英社 / 45日発売/ 2,100(本体) /ISBN978-4-08-773497-3

     

    あなたの“偶然”、ホンモノですか?

     

    奇跡を操る者たちの、愛と友情、人生哲学を描きだす。

    指令に基づき、偶然の出来事が自然に引き起こされるよう暗躍する秘密の存在――それが「偶然仕掛け人」。

    新米偶然仕掛け人のガイは、同期生のエミリー、エリックと共に日々業務をこなしていた。しかし、ある日何とも困惑する指令が届く……。

    もしもあの時の出会いが偶然じゃなかったら? もしも誰かが自分の人生を操っていたとしたら? そんな“もしも”を物語にした、人口870万人のイスラエルで4万部を飛ばした大ヒット作品。

    ヨアブ・ブルームは作家、ソフトウェア開発者。デビュー作である本書「 THE COINSIDENCE MAKERS 」は人口およそ870万人のイスラエルで4万部のベストセラーとなり、16ヵ国で版権が取得された。現在は妻、娘とともにイスラエルに暮らしている。

     

    詳細:https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-773497-3

     

    5-2. 新刊案内 New Books 

    『アウシュヴィッツの巻物 証言資料』

    “Matters of Testimony  Interpreting the Scrolls of Auschwitz”


     

    共著 / ニコラス・チェア/ ドミニク・ウィリアムズ /二階宗人訳 / みすず書房/ 510日発売/ ISBN978-4-622-08703-8

     

    ナチのアウシュヴィッツ=ビルケナウ絶滅収容所。その心臓部でユダヤ人らのガス殺を補助し、その死体を焼却し、灰を処理する一連の工程に従事させられたユダヤ人収容者の「ゾンダーコマンド」たち。彼らはこの「死の工場」の心臓部で、ナチの犯罪を告発する文書「アウシュヴィッツの巻物」をひそかに作成し、犯罪の現場写真を撮っていた。本書はそれらの特異な文書や写真を読解し、「証言の歴史学」に光をあてている。日本でも公開された映画『サウルの息子』はこれらの文書に着想を得ての作品。「アウシュヴィッツの巻物」を本格的に紹介する本邦初の翻訳書。

     

    詳細:https://www.msz.co.jp/book/detail/08703.html


    テルアビブ直行、来春からなんと週3便!

    El Al to launch three weekly scheduled flights between Tokyo-Tel Aviv in March 2020



     

    東京 (成田空港) とテルアビブ (ベングリオン空港) 間において、初めての定期直行便の就航が決定されました!!

     

    イスラエルのエル・アル航空(EL AL)が、20203月から週3便運航します。

    2018年にイスラエルから日本を訪れた観光客は約4万人、日本からも約2万人がイスラエルを訪れました。

     

    所要時間は、日本から往路約12時間半、復路11時間と、大幅な時間短縮。

     

    今後は両国間の観光交流のさらなる促進が期待されます。

    さあ、より近くなったイスラエルへ!