文化部メールマガジン 2019年4月

文化部メールマガジン 2019年4月

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    イスラエル関係文化事業案内(2019423日)

    平素よりイスラエルの文化事業にご理解・ご協力いただき誠に有難うございます。


     

    NHK-BS1 BS 世界のドキュメンタリー」

    ~エトガル・ケレットの超短編小説~

    ETGAR KERET: based on a true storyon air by NHK-BS1 on Apr.25 (midnight of Apr.24)




    ファンタジーと現実が織り交ざる短編小説で人気の作家エトガル・ケレット。

    日本でも「突然ノックの音が」「あの素晴らしき七年」(ともに新潮クレスト・ブックス)、「クネレルのサマーキャンプ」(河出書房新社)など立て続けに翻訳本が出版されています。その人生観や創作活動のエッセンスを詰め込んだドキュメンタリーがNHKで放送されます。

     

    「ゲットー育ちの両親のもと自由奔放に育ったケレットは、3年間の兵役義務のさなかに親友の自殺現場を目にしたことで、小説を書き始めた。工場で落ちこぼれた男が、曲がりくねったパイプを作り、別世界とつながって居場所を見つけるという物語だ。風刺と空想の中に、社会の矛盾や不条理を描く作風を、アニメ化した物語や、本人と関係者が総出演の演出で描く。国際エミー賞の審査員を笑いの渦に包み、芸術番組部門で最優秀賞を獲得」(NHKサイトより

     

    原題:ETGAR KERET: based on a true story

    制作:BALDR Film (オランダ 2017年)

    初回放送:2019425日(木)午前000分~ (424日水曜日深夜) 放送日時及び放送内容は変更になる可能性があります。最新の放送予定はNHK番組表よりご確認ください

    詳細:http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/index.html?pid=190425

     

    なお、ケレット本人は夫人のシーラ・ゲフェン(二人は日本でも公開された映画「ジェリーフィッシュ」の共同監督)とともに、今年の10月に来日予定です。

    それに関連した日本語の特設サイトも:http://etgar-shira-jp.strikingly.com/

     

    Index

    1. オムリ・モール ジャパンツアー 2019  

    Omri Mor Japan Tour 2019 w. Avri Borochov & Karim Ziad

    2. 大谷康子&イタマール・ゴラン  デュオ・リサイタル

    Yasuko Ohtani (Vn) & Itamar Golan (p) Duo Recital

    3. すかがわ国際短編映画祭でイスラエル作品上映 

    Israeli film “Moon Drops” in Sukagawa International Short Film Festival (Fukushima)

    4. 新刊案内 New Books

    5. ミニ・ニュース Mini News




    Contents



     

    1. オムリ・モール ジャパンツアー 2019

    Omri Mor Japan Tour 2019 w. Avri Borochov & Karim Ziad



    Photo Yossi Zwecker  /  Isabelle Blanc

    一昨年ベーシストのアヴィシャイ・コーエン・トリオで来日したピアニスト、オムリ・モールが独自のトリオで再来日。情熱的でエキゾチックなオムリの超絶ピアノを、サヴィヌル・シンジケート(「ウェザー・リポート」のメンバー、ジョー・サヴィヌル)のバンドにいたカリム・ジアド、そして2014 年に「山中千尋イスラエルトリオ」のメンバーとして来日したベースのアヴリ・ボロコフらが、脇を固める。

     

    5/11(土)ボディ&ソウル / 南青山

    5/13(月)ル・クラブ ジャズ  / 京都市

    5/15(水)ライフタイム / 静岡市

    5/16(木)スターアイズ / 名古屋市

    5/17(金)武蔵野スイングホール東京都

    5/18(土)PIT INN / 新宿

    5/19(日)FROG / つくば市

     

    <メンバー> オムリ・モール(ピアノ) Omri Mor (p) アヴリ・ボロコフ(ベース)Avri Borochov (b) カリム・ジアド(ドラム)Karim Ziad (ds) 

     

    ツアー主催:オフィス・ズーTEL 03-3418-1996

    詳細:http://zoojazz.music.coocan.jp/

     

    オムリ・モール Omri Mor

    1983 年にイスラエル生まれ。7 歳でキーボードをはじめ、11 歳から聴き弾きを中心としたレッスンを開始。ベンヤミン・オレンからクラシックを、アーニー・ローレンスからジャズを学ぶ。モロッコ生まれのシンガーでマルチインストゥルメンタルのニノ・ビトンの活動に参加。アラビアアンダルシアとアルジェリアのチャビスタイルの影響を受ける。またアヴィシャイ・コーエン(b) のツアー メンバーとしてツアーする傍ら、イスラエルの主要なアラビアアンダルシアのオーケストラの ソリストとして、またクラシック交響楽団のピアニストとしても活躍。一方、ジューイッシュ・ジャズの急先鋒であるダニエル・ザミールとのデュオ・ユニットでもツアー し、マルチな活躍ぶりをみせる。過去、アルジェリア生まれのピアニスト、モーリス・エル・メディオニ、モロッコのグナワの巨匠ハミド・エル・カスリ、アブデルケビル・マーチャン、そして近年はマフムード・ギニアとの共演、イスラエルのロック アーティストともコラボレーションしている。ビューアルバム「It’ s about time! 」のソウルフルな作風は、多様な音楽の影響を感じさせるとともに、 超絶的なピアノ技術を示している。

     

    2. 大谷康子&イタマール・ゴラン デュオ・リサイタル 

    Yasuko Ohtani (Vn) & Itamar Golan (p) Duo Recital

     

    Photo Masashige Ogata

    実力、人気ともに日本を代表するヴァイオリニスト、大谷康子氏。東京藝術大学、同大学院博士課程修了。在学中から国内外でソロ活動を始める。華やかなステージと熱く深い演奏は「歌うヴァイオリン」と評される。デビュー44周年の2019年は5月にイタマール・ゴランと全国ツアー(12都市)11月にはキエフ国立フィルとウクライナで3年連続の共演を予定。CDは『椿姫ファンタジー』『R.シュトラウス/ベートーヴェン・ソナタ(ピアノ:イタマール・ゴラン)』(ソニー)他多数。東京音楽大学教授。東京芸術大学講師。

     

    大谷康子プロフィールhttps://yasukoohtani.com/biography/

     

    演目:ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女/プーランク:ヴァイオリン・ソナタ/ラヴェル:ツィガーヌ/フランク:ヴァイオリン・ソナタ ほか

    *なお演目は各会場によって異なりますので、ご確認ください。

     

    5/3祝)14:00開演 / 13:30開場

    軽井沢大賀ホールTel: 0267-42-0055 

     

    5/4 (土祝) 15:00開演 / 14:30開場

    宗次ホール(名古屋)Tel: 052-265-1718

     

    5/6 (月・振)13:30開演 / 13:00開場

    御殿場高原ホテルTel: 0550-82-1629

     

    5/8 ()18:30開演 / 18:00開場

    レクザムホール(香川県県民ホール)小ホールTel: 087-823-5023

     

    5/9 () 19:00開演 / 18:30開場

    名寄市民文化センター EN•RAYホールTel: 01654-3-3333

     

    5/10 () 19:00開演 / 18:30開場

    ふきのとうホール(札幌)Tel: 011-261-6666

     

    5/11 () 16:00開演 / 15:30開場

    呉市文化ホール Tel: 0823-25-7878

     

    5/15() 11:30開演 / 11:00開場

    浜離宮朝日ホール Tel: 03-3267-9990

     

    5/16 () 18:30開演 / 18:00開場

    砥部町文化会館ふれあいホール (愛媛)Tel: 089-962-7000

     

    5/17 () 19:00開演 / 18:30開場

    高知県立美術館ホール Tel: 088-866-8000

     

    5/19 (日)14:00開演 / 13:30開場

    宮崎市民プラザ オルブライトホールTel: 0985-26-9303

     

    詳細:http://yasukoohtani.com/

     

    イタマール・ゴラン Itamar Golan

    イタマール・ゴランは、現代を代表する傑出した音楽家達とのパートナーシップを20 年以上の永きに亘り築いてきた。その演奏は批評家から高く評価され、世界の著名コン サートホールに度々出演する引っ張りだこのピアニストのひとりとなっている。  アメリカ-イスラエル文化財団より繰り返し奨学生に選ばれ、エマヌエル・クラソフ スキーや室内楽の恩師であるチム・タウブに師事した。その後ボストンのニューイング ランド音楽院より全額免除の奨学金を得、レナード・シュアのもとで研鑽を積んだ。当初より室内楽に傾倒する一方で、ソリストとしても活動し、これまでにメータ指揮イスラエル・ フィルとベルリン・フィルに、またガッティ指揮スカラ座管、ムーティ指揮ウィーン・フィル、マ ゼール指揮フィルハーモニア管に客演している。  これまでにレーピン、ヴェンゲーロフ、ラクリン、マイスキー、ミンツ、ギトリス、チョン・キョ ンファら著名演奏家と共演。またザルツブルク、ヴェルビエ、ルツェルン、タングルウッドなどの音 楽祭に度々出演するほか、ドイツ・グラモフォン、ワーナー・クラシックス、デッカなどから数々の CDをリリースしている  1991年には若くしてマンハッタン音楽学校の教師に迎えられ、1994年からはパリ国立高等音楽院に て室内楽クラスの教授を務めている。パリ在住。

     

    3. すかがわ国際短編映画祭でイスラエル作品上映

    Israeli film “Moon Drops” in Sukagawa International Short Film Festival (Fukushima)

     

     

    広く映像文化に対する理解を深めるとともに地方文化の振興と国際文化交流を推進することをめざす、すかがわ国際短編映画祭(2019年で第31回)。 ゲストとして、映画「火垂るの墓」などを手掛けたアニメーション演出家の百瀬義行氏、アニメ製作会社「スタジオポノック」のプロデューサー西村義明氏、司会者にジブリ美術館事業部長の渡辺宏行氏らを迎え、国内外のドラマやアニメ、ドキュメンタリーなど国内外の短編映画31本を上映予定。今年もイスラエル映画が上映されます。

     

    31回すかがわ国際短編映画祭

    期間:511日~12日  【11日】10:0017:40  【12日】10:0018:00 

    イスラエル作品は511日(土)の1100に上映予定

     

    会場:須賀川市文化センター(福島県須賀川市牛袋町11番地)

    料金: 1日券/大人800円、2日券/大人1200円 前売りあり(各200円引き)、高校生以下は無料

    問合せ先:すかがわ国際短編映画祭実行委員会(須賀川市文化振興課) 0248-88-9172

    詳細:http://sisff.littlestar.jp/

     

    作品情報:Moon Drops

    監督:ヨラム・エヴァ・ハダニ 2018年、イスラエル・セルビア(セリフ無し)16

    工場労働者が月光から雫(しずく)を生成する謎の機械を組み立てる。エルサレム映画祭2018で上映。

     

    4-1. 新刊案内 New Book 


    「MEYHANE TABLE More!人がつながる中東料理」

    著:サラーム海上

    Meyhane Table More ! Middle Eastern Cuisine binds People 

    by Salam Unagami

    5 27日発売 発売元:LD&K BOOKS 1600円+税



    中東料理は2020年のブルーオーシャン! トルコ、イスラエル、モロッコ、レバノン、ギリシャ、イギリスで3年を費やした現地取材。 ヴィーガン/ベジタリアンにも対応したカラフルでヘルシーなメゼ(前菜)から、野外BBQ料理、各地の台所で学んだ家庭料理まで、伝統とフュージョンを交えたオールカラー56レシピ! 96ページ / オールカラー (リリースより)

     

    サラーム海上(うながみ) Salam Unagami 

    中東料理研究家/ライター/DJ。 中東やインドを定期的に旅し、現地の料理・音楽・風物などのシーン をフィールドワークし続ける。活動は原稿執筆のほか、「出張メイハ ネ」と呼ぶ中東料理ワークショップ、ラジオやクラブのDJ、オープンカレッジや大学での講義等、多岐にわたる。NHK-FM『音楽遊覧飛行エ キゾチッククルーズ』J-WAVEJ-Wave Oriental Music Show』のDJ を担当。 http://www.chez-salam.com/

     

    4-2. 新刊案内 New Book


    「わが親愛なるパレスチナ隣人へイスラエルのユダヤ人からの手紙」

    著:ヨッシー・クライン・ハレヴィ 訳:神藤誉武 

    2,500+税 発売元:ミルトス

    Letters to My Palestinian Neighbor By Yossi Klein Halevi

     


     

    ユダヤ教徒であり、イスラエル人である筆者が、パレスチナの隣人に信仰者同士の対話を促す主旨で書かれた画期的な書。

    和平の障害になる要因の一つは他方の話を聞けないことにある。そのことを踏まえて、筆者は、イスラエルという国がユダヤ人のアイデンティティにどれほど重要な意味を持っているのか、またアメリカで育った自分がなぜ父祖の地(イスラエル)に帰還したのかを、パレスチナ人に宛てた手紙を通して説明する。互いにアブラハムの子孫として、どうしたら「祝福の基」となれるのか。果たして宗教は、世界の地域紛争の解決を妨げる要因でしかないのか、それとも紛争解決の糸口となるのか。本書は、日本の宗教者、また中東和平に関心を持つ読者への問いかけとなるだろう。2018年の発刊以来、本書は今も大きな反響を呼んでいる。日本語版にはパレスチナ人やアラブ人からの返信、さらに日本の読者に向けた著者インタビュー等も掲載。(リリースより)

     

    ヨッシー・クライン・ハレヴィYossi Klein Halevi

    1953年ニューヨーク生まれ。エルサレム・ハルトマン研究所上級研究員、作家、評論家、講師。イスラエルの時事問題、中東問題、宗教対話に関する著書多数。ユダヤ教徒として、キリスト教やイスラム教との相互理解に取り組む。中東和平のために宗教宗派を超えた宗教者の連帯が必要との視点から、イスラム教の指導者でデューク大学のアブドゥラー・アンテプリ師と共に、ムスリム・リーダシップ・イニシアチブ(新進気鋭のイスラム系アメリカ人指導者にユダヤ教とイスラエルについて教える教育プログラム)を発足。エルサレム在住。

    詳細:http://myrtos.shop-pro.jp/?pid=142155679

     

    5-1. ミニ・ニュース Mini News


    ニル・パラディ原作『燃えるスタアのバラッド』by 理性的な変人たち  

    Nir Paldi’s “Ballad of the Burning Star” performed by Japanese theater company HENZIN

     

     

    【理性的な変人たち】

    東京藝術大学を卒業した女たちによるパフォーマンス集団。舞台、音楽、映像、デザイン、伝統芸能、各フィールドで培ってきた表現言語を持ち寄り、各フィールドをクロスオーバーした演劇の可能性を模索する。旗揚げ公演となるvol.1『燃えるスタアのバラッド』はキャバレースタイルの奇抜な作品。ライブハウスならではのボーダレスな空間と、全編オリジナルのキャバレー音楽。イスラエルの物語から現代トーキョーのいまを炙り出す。https://henzinzin.wixsite.com/mysite

     

    作:ニル・パルディ/翻訳:角田美知代/演出:生田みゆき/音楽:ながしまみのり

     

    日時:52日(木)~6日(月)全10回 

    公演時間は一部変更になる場合があります。

    52日(木)14:00/19:00

    53日(金)13:00/16:00

    54日(土)13:00/16:00

    55日(日)13:00/16:00

    56日(月)13:00/16:00

     

    会場:THE RUBYROOM (東京都渋谷区道玄坂2-25-17カスミビル)

    入場料: 前売一般¥4000 / 前売学生¥3500 *当日は+¥500 *1drink付き

     

    ニル・パルディ Nir Paldi

    イギリスで活躍するイスラエル出身の現代演劇人。フランスの演劇学校の仲間たちとともに2007年、Theatre Ad Infinitumを設立。「パレスチナ問題」を「イスラエル問題」として捉えたBallad of the Burning Starは、2013年エディンバラ演劇祭のフリンジ・フェスティバルにて大賞を受賞。社会政治を刺激し動かす力のあるクリエイションを目指し活動する。https://ad-infinitum.org/

     

    5-2. ミニ・ニュースMini News


    7回国際写真フェスティバルへの参加募集 

    Open Call for “PHOTO IS:RAEL”

     

    イスラエルで最大の国際写真イベントで、2019117回目を迎える。コンペティション以外でも特別展やイベントも。参加作品はフェスティバル期間中の2週間テルアビブに展示される。今年のテーマは「ファンタジー」。あなたにとってファンタジーは何ですか?あなたのファンタジーは何ですか?あなたはそれを達成したいですか?それはあなたの芸術においてどのように表現されていますか?写真、ビデオ、パフォーマンス、マルチメディアなど、さまざまな表現による新しい作品の提案を求めています。

    応募締切日2019522

    提出料:15ドル(出展料とフェスの無料入場券を含む)

    詳細:https://www.photoisrael.org/en/

     

    追伸ニュース

     

    先月号に掲載したイスラエルのエレクトリック・バンド「ガーデン・シティ・ムーヴメントGarden City Movement」が、皆さんの応援のおかげでJ-WAVE TOKIO HOT 100」(毎週日曜日の13:00~17:00 週間人気音楽チャート番組)で、414日初登場88位、そして421日、なんと!いきなりランクを50位も押し上げて、38位にランクインしました!!クラシック音楽やジャズが得意なイスラエル人アーティストたちですが、日本のヒットチャート(当該番組は邦楽がほぼ7割・洋楽は3割ぐらいだそうです)でここまで上位に食い込むのは大快挙!! ちなみに楽曲はもちろんミス・ユ Miss You  (Under Shimokita Sky)」。まだ聴いてない方、是非ご一聴を!

     

    楽曲 You Tube: https://www.youtube.com/watch?v=pKXzrzjZL8c

    TOKIO HOT 100 (J-WAVE): https://www.j-wave.co.jp/original/tokiohot100/chart/main.htm