文化部メールマガジン 2019年2月

文化部メールマガジン 2019年2月

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    スラエル関係文化事業案内(2019222日)

    平素よりイスラエルの文化事業にご理解・ご協力いただき誠に有難うございます。

     

    ナダブ・ラピド監督『シノニムズ』がベルリン映画祭最高賞受賞!!

    Israeli filmmaker Nadav Lapid's film "Synonyms" won the Golden Bear, the top prize at the Berlin International Film Festival

     
     
     
    第69回ベルリン国際映画祭の授賞式が16日夜(日本時間17日未明)に開かれ、コンペティション部門の最高賞である金熊賞に、イスラエル出身のナダブ・ラピド監督の「シノニムズ」が選ばれました。イスラエル出身の若者がパリに渡り、土地に順応しようともがく様を皮肉を交えて描く、監督の実体験をもとづいた物語。また国際批評家連盟賞も併せて受賞しました。
     
    ナダブ・ラピッドNadav Lapid
    1975年テルアビブに生まれ、監督と脚本家。テルアビブ大学で哲学を学ぶ。 エルサレムのサムシュピーゲル映画テレビ学校で学位を取得、兵役の後パリに移る。 彼の短編映画『KvishRoad)』は2005年のベルリン国際映画祭パノラマ部門で上映される。 長編デビュー作「Policeman」は2011年にロカルノで特別陪審賞、「The Kindergarten Teacher」は2014年のカンヌ国際映画祭で批評家週間、2015年「Lama (Why) ?」はベルリン国際映画祭短編映画部門で上映された。フランス政府芸術文化勲章受賞者。
     

    INDEX

    <Culture events coming soon>

    1. 急きょ来日決定!アヴィシャイ・コーエン・トリオ
     2. ジブ・ラヴィッツinドミニク・ミラー “ジ・アブサン・ツアー”
    3. アートフェア東京2019World Art Tokyo
    4. イスラエルNalagaatCenterの事例から障害のある人との創作活動を考える
           ワークショップ&トーク
    5. 東京アニメアワードフェスティバルでイスラエルアニメーション特集
    6. オメル・アヴィタル&ヨナタン・アヴィシャイ (ベース&ピアノのデュオ)
    7. エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団定期演奏会
      共演にガブリエル・リプキン(チェロ)、サリーム・アシュカール(ピアノ)
    8. 東京・春・音楽祭2019  「アミハイ・グロス(ヴォオラ)~シューマン、
           ブラームス、ショスタコーヴィチ」 共演:オハッド・ベン=アリ(ピアノ)
    9.  新譜紹介 New Discs
    10. *ミニ・ニュース Other News
     
    Contents
     

    1.急きょ来日決定!アヴィシャイ・コーエン・トリオ 
     

    AVISHAI COHEN TRIO, 4 nights at Blue Note Tokyo



     
    ©Andreas Terlaak
    昨年のホール公演も大反響を巻き起こした 天才ベーシストが、気鋭メンバーとのトリオで来日!
    昨年8月、日本初演のオーケストラ・プロジェクト“AVISHAI COHEN TRIO WITH 17 STRINGS”を大成功に導いた天才ベース奏者/作曲家のアヴィシャイ・コーエンが、活動母体である自身のトリオを率いてブルーノート東京に戻ってくる。イスラエル・キブツ生まれの彼はチック・コリアのバンド・メンバーとして’90年代のジャズ界に彗星の如く登場し、自身のグループからもマーク・ジュリアナ、シャイ・マエストロ、オモリ・モール等の鬼才を輩出。今回はエルチン・シリノフ(アゼルバイジャン出身)、ノーム・ダヴィド(イスラエル・エルサレム出身)とのステージとなる。雄大な音楽性、比類のない創造力を誇るアヴィシャイ・ミュージックの“現在”を感じたい。(HPより
     
    日時:
    2月28日(木)・3月1日(金) 
    1stステージ開場5:30pm 開演6:30pm  / 2ndステージ開場8:20pm 開演9:00pm
     
    3月2日(土)・3月3日(日) 
    1stステージ 開場4:00pm 開演5:00pm / 2ndステージ開場7:00pm 開演8:00pm
     
    会場:ブルーノート東京(東京都港区南青山6-3-16
    ミュージックチャージ:8500円 (税込み)
    予約:03-5485-0088 ブルーノート東京
     
    メンバー:アヴィシャイ・コーエン(ベース、ヴォーカル)Avishai Cohen(b,vo) / エルチン・シリノフ(ピアノ)Elchin Shirinov(p) / ノーム・ダヴィド(ドラムス)Noam David(ds)
     
    詳細:http://www.bluenote.co.jp/jp/artists/avishai-cohen/
     
    アヴィシャイ・コ-エン(ベース)Avishai Cohen
    1970年イスラエル北部のキブツ生まれ。ジャコ・パストリアスをきっかけにエレクトリック・ベースに魅了され、エルサレム芸術アカデミーで学び、2年間軍のバンドに所属した後、オメル・アヴィタルと同じく1992年にNYへ。1997年デモテープを聴いたチック・コリアに才能を認められ<オリジン>のメンバーとして6年間活躍、その名を世界に知らしめた。自身のトリオでは中近東音楽とNYのジャズの要素がミックスされた独自の世界を展開。またシャイ・マエストロやニタイ・ハーシュコヴィッツら後進のプレイヤーを輩出した他、オーケストラ作品からヴォーカル・アルバムまで手掛け、多彩な音楽性を誇る。
     
     2.ジブ・ラヴィッツ in ドミニク・ミラー
    ”ジ・アブサン・ツアー”

    Dominic Miller “THE ABSINTHE TOUR” with Ziv Ravitz

     


     
    ECM50周年!スティング・バンドの職人ギタリストレーベル第2弾アルバム『Absinthe』を携えて来日!
    スティングが「色彩感豊かな音の建築家」、ポール・サイモンが「ジャズとイングリッシュ・フォークの香りがする美しい音色」と称賛。名ギタリスト、ドミニク・ミラーが待望の再登場を果たす。アルゼンチン・ブエノスアイレスに生まれ、渡英後フィル・コリンズ等との共演を経て、‘90年スティングのバンドに加入。’95年に初ソロ・アルバム『First Touch』を発表し、2017年にはECMレーベルからエグベルト・ジスモンチ、パット・メセニー等へのオマージュをこめた『Silent Light』をリリース。193月にはECMからの第2弾『Absinthe』が発売される。バンドネオンの鬼才サンティアゴ・アリアス、現代ジャズ・ドラムの急先鋒ジヴ・ラヴィッツを含む5人による新たな音楽世界をライヴで体感したい。(HPより
     
    …シャイ・マエストロの相棒として、またオメル・クラインやヤロン・ヘルマンなどイスラエルを代表するジャズ・ピアニストとの組合わせで高い来日率を誇るドラマー、ジヴ・ラヴィッツ。最近はトランペットのアヴィシャイ・コーエンのツアーメンバーとしても活躍中。
     
    日時:
    2月28日(木)・3月1日(金) 
    1stステージ開場5:00pm 開演6:30pm  / 2ndステージ開場8:00pm 開演9:00pm
     
    3月2日(土)・3月3日(日) 
    1stステージ 開場4:00pm 開演5:00pm / 2ndステージ開場6:30pm 開演8:00pm
     
    会場:コットンクラブ(東京都千代田区丸の内2-7-3 TOKYO Bldg. TOKIA 2F
    ミュージックチャージ:7800円(税込み)
    予約:03-3215-1555 コットンクラブ
     
    メンバー:ドミニク・ミラーDominic Miller (g)ジヴ・ラヴィッツZiv Ravitz (ds)サンティアゴ・アリアスSantiago Arias (bandoneon) Mike Lindup (key,p) Nicolas Fiszman (b)
     
    詳細:http://www.cottonclubjapan.co.jp/jp/sp/artists/dominic-miller/
     
    ジヴ・ラヴィッツ(ドラム)Ziv Ravitz
    1976年ベエルシェバで音楽家一家に生まれた。幼い頃からギター、キーボード、ドラムを弾き、9歳の時にドラムに集中、13歳でプロに。イスラエル国内の様々なクラブで演奏し、ジャズにとどまらずロックや前衛的なスタイルで経験を積む。2000年に米国に移り2004年にバークリー音楽院を卒業。以来フリーランサーとして、一流アーティストと共演、世界各国をツアー、またレコーディングも多数。日本にはシャイ・マエストロ・トリオのドラマーとして、またヤロン・ヘルマンとのコンビで来日多数。他にもオメル・クライン・トリオ、ベン・ウェンデルらとも来日した。
     
    3.ア-トフェア東京2019「 World Art Tokyo」

    Hilla Toony Navok in World Art Tokyo, ART FAIR TOKYO 2019


    日本人の若手キュレーターがテーマを設定し、駐日大使がたちの推薦を受けた各国の現代アーティストたちの作品を展示する国際展。本展を通じて、諸外国との連携を強化し相互交流を生み出すと共に、各国のアートシーンから生まれる未来の才能を東京から発信します。イスラエルからはヒラ・トゥーニー・ナヴォクが参加する。
     
    日時:3月7日(木)~10日(日)
    会場:東京国際フォーラム「アートフェア東京2019」会場内ロビーギャラリー
             (東京都千代田区丸の内351
       *入場無料
    詳細:https://artfairtokyo.com/2019/special_sections
     
    ヒラ・トゥーニー・ナヴォク Hilla Toony Navok
    1974年テルアビブ生まれ。2009年ベツァルエル美術デザイン学院で修士号を取得。ドローイングや彫刻、ビデオアートなどの作品をもちいて、イスラエルのデザインとその周辺環境(公共空間や室内の装飾など)における、抽象度の「高い」現代的な形やコンセプトの、退行した痕跡を明らかにするとともに、私たち自身の持つ隠れたコンセプトを明らかにする方法も提示する。これまでに、イスラエル、ドイツ、チェコ、ポーランド、スロバキア、中国、アメリカなどで展覧会に参加。 イスラエル政府や公的機関より数多くの賞を授与される。 近年、テルアビブのアートポートにて一年間のレジデンシーを終了。 2009年ヘルツリヤ現代芸術ビエンナーレにコ・キュレーターとして参加、アート雑誌「Picnic Magazine」の共同編集者を務める
     

    4.イスラエルNalaga’at Centerの事例から障害のある人との創作活動を考える ワークショップ&トーク

    Workshop and Talk on activity of Nalaga’at Center (Israel)

     
     

    盲ろう者、視覚障害者、聴覚障害者と舞台作品の創作・発表をするイスラエルのアートセンター「Nalagaat Center(ナラガット・センター)」は、そのユニークな活動が国際的にも注目されています。2016年からナラガットに関わり、作品「Edgar」の演出を手掛けるオフェル・アムラム氏を招聘し、ワークショップとトークを開催します。
     
    ワークショップ
    日時:32日(土)1100-1600
    場所:神明いきいきプラザ(東京都港区 浜松町1丁目6−7
    講師:オフェル・アムラム(パフォーマー/演出家) 
    参加対象:視覚障害者、聴覚障害者、盲ろうの方で、パフォーマンスや身体表現に関心のある方
    *日英逐次通訳、手話通訳あり  * 見学可(定員20名)
     
    トーク
    日時:33日(日)1400-1600
    場所:スパイラル9階(東京都港区南青山5-6-23
    スピーカー:オフェル・アムラム(パフォーマー/演出家) 
    定員:40名 先着順、定員に達し次第〆切
    参加費:無料
    *日英逐次通訳、手話通訳あり
    申込・詳細:  https://www.slowlabel.info/1705/
     
    オフェル・アムラムOfer Amram
    1977年生まれ。パフォーマー、演出家。2016年にNa Lagaat Centerにて聴覚障害者、視覚障害者、盲ろう者とともに制作した作品「Edgar」を発表。ナレーターや声優、俳優の養成や3-5歳の幼児向けに身体活動も教える。
     
    5.東京アニメアワードフェスティバルで
    イスラエルアニメーション特集 

    ISRAEL FOCUS - special screening of Israeli animation in TAAF (Tokyo Anime Award Festival) 2019



    ©Home Sick
    東京アニメアワードフェスティバルは、新たな人材の発掘・育成、アニメーション文化と産業の振興に寄与することを目的とし、『東京がアニメーションのハブになる』を合言葉に、高いクオリティとオリジナリティに富む世界中の作品を東京で上映し、世界中のアニメーションを愛する人々との交流を図り、クリエーターや観客に刺激と感動を提供し、そしてその感動や刺激を糧にアニメーションの新たな波を東京から世界へ発信します。(HPより
     
    TAAF2019招待作品 / イスラエル作品特集上映>
    世界ではアニメーションが、エンタテインメントとしてだけではなく、文化として認められている国が多くあります。TAAFでは、そんな世界各国のアニメーションを紹介しております。
    今年はイスラエルの「今」を伝えられるような作品を選んでみました。そこには、イスラエルという国が抱える特殊事情が見えたり、私たち日本と同じように学校での苛め、親子の断絶など共感できる問題があったり、もちろん美しく楽しく面白い作品もあります。こちらは、そんなイスラエルの「今」を感じられるプログラムです。 (HP より)
     
    …作品上映の他にイスラエルのアニメ関係者のレクチャーも。登壇者はギラット・パラグ氏。
     
    日時:311日(月)14:45-16:15
    会場:新文芸坐(豊島区東池袋1-43-5
    料金:1000円 (当日券は200円増し)
    購入はこのサイトから:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01afd2103xt6t.html
     
     
    ギラット パラグ Gilat Parag
    アニメーション監督・デザイナー・講師・キュレーター。80年代の終わり頃に、イスラエルの国営テレビ局で自身のキャリアをスタートさせ、民放チャンネル設立に合わせて、チャンネル2のアニメ部門を設立し、運営を行った。多数の短編アニメ-ション作品、1作の長編アニメーション作品の監督とデザイナーを務め、その作品の数々はテレビで放送されたほか、映画館やアヌシー国際アニメーション映画祭のコンペティションでも上映され、いくつもの賞を受賞した。直近の15年間は、イスラエルのアニメ-ションに関する賞や展示、さらに共同制作市場や講習会を発展させることによって、同国のアニメの収集、紹介、宣伝に取り組んでいる。
     
    6.オメル・アヴィタル&ヨナタン・アヴィシャイ
    (ベース&ピアノのデュオ)

    Omer Avital & Yonathan Avishai (bass & piano duo) Japan Tour 2019



    ©Ducs des Lombards-Jacob Khrist
    アヴィシャイ・コーエンと並んでイスラエルを代表するジャズ・ベーシスト、オメル・アヴィタルが、盟友ヨナタン・アヴィシャイとともに久しぶりの再来日!
    イスラエルジャズin NYの第一世代として後進への道を切り開き、近年改めて大学で作曲を学んだり、アラブ楽器を習得したり、ますます深く新しく進化する彼の演奏をお聴き逃しなく。
    315日 ライフタイム(静岡市)
    316日 新宿ピットイン(新宿)
    317日 スイングホール(武蔵野市)
    318日 ル・クラブジャズ(京都市)
    321日 スターアイズ(名古屋市)
    322日 N-ovaビル 1F ノーバルサロン(仙台市)
    323日 ボディ&ソウル(南青山)
    324日 フロッグ(つくば市)
    *開演時間・料金等は各会場へお問い合わせください。
    詳細:http://zoojazz.music.coocan.jp/
     
    オメル・アヴィタル(ベース)Omer Avital
    1971年ギヴァタイム生まれ。1992年、アヴィシャイ・コーエン(b)と同じ日にニューヨークに移住。ニュースクール大学に入学後、ブラッド・メルドー、ロイ・ハーグローヴらと交流。NYのイスラエル旋風の先駆者的存在。自己グループのほか、サード・ワールド・ラヴ、”Yes!”トリオ、OAMトリオ、さらには、イエメン・ブルース、モロッコ音楽の宗家ラビ・ハイム・ルーク率いるニュー・エルサレム・オーケストラといった様々な別働プロジェクトでも活動中。またクラシックマンドリン奏者で同じ苗字のアヴィ・アヴィタルとのユニット”Two Avitals“も人気がある
     
    ヨナタン・アヴィシャイ(ピアノ)Yonathan Avishai
    イスラエル生まれ。幼い頃からピアノを始めアーニー・ローレンスの薫陶を受ける。2001~2002年アルザスとドルドーニュを訪れ、地元の文化的なシーンに関わり、音楽教育に興味を持つ。またオメル・アヴィタル、アヴィシャイ・コーエン(tp)、ダニエル・フリードマンと”サード・ワールド・ラヴ”を結成、5枚のアルバムを録音。2012年フランス移住。20156年に、自身のバンドのアルバムを立て続けに発表、高く評価された。またアヴィシャイ・コーエン(tp)ECMアルバムに参加、そのツアーメンバーとして世界で活躍。自身でもECMと契約、本年リリース予定
     

    7.エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団定期演奏会共演にガブリエル・リプキン(チェロ)、サリーム・アシュカール(ピアノ)

    Eliahu Inbal conducts TMSO (Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra) featuring two Israeli young talents, Gavriel Lipkind (cello) and Saleem Ashkar (p)

     

                            ©Rikimaru Hotta                                        © Luidmila Jermies
    東京都交響楽団桂冠指揮者エリアフ・インバルが、イスラエルの若い才能と共演する。
     
    日時と会場:
    326日(火)19:00 東京文化会館 
    ガブリエル・リプキン共演 / ブロッホ:ヘブライ狂詩曲<シェロモ> ほか (323日に福岡シフォニーホール、324日に愛知県芸術劇場。一部内容が異なります)
     
    331日(日)14:00 東京芸術劇場 
    サリーム・アシュカール共演 / ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番ハ長調op.15ほか
     
    予約・料金問合:都響ガイド0570-056-057
    詳細:https://www.tmso.or.jp/
     
    それ以外の公演:
    317日(日)14:00 サントリーホール 
    エリアフ・インバル指揮 東京都交響楽団 ブルックナー:交響曲第8番ハ短調WAB108 (ノヴァーク:第2稿・1890年版)
     
    328日(木)19:00 トッパンホール(東京都文京区水道1-3-3
    ガブリエル・リプキン 無伴奏チェロ・リサイタル J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第3番ハ長調BWV1009 ほか
    詳細:http://www.pacific-concert.co.jp/foreigner/view/651/
     
    42日(火)19:00 浜離宮ホール(東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞本社 新館2F
    サリーム・アシュカール ピアノ・リサイタル ベートヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調op.2-3 ほか
    詳細:http://www.pacific-concert.co.jp/foreigner/view/15/
     
    都響以外の公演の予約・料金問合:
    パシフィック・コンサート・マネジメント TEL: 03-3552-3831 
     
    ガブリエル・リプキン(チェロ)Gavriel Lipkind
    1977年イスラエルでロシア移民の両親のもとに生まれる。1994年ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール「最も将来性のある若手奏者」賞ほか数多く受賞。15歳でメータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団と共演、その後も世界一流のオケと共演するも、2000年、23歳の時にタウヌス山地の村に居を移し、自身の芸術的精神を深めるため3年間活動休止。その成果を結実させた2006年発表の対照的な2枚のアルバム「ミニアチュール&フォークロア」と「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲集」で高い評価を得る。近年はゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団、アントニ・ヴィトおよびミシェル・タバシュニク指揮ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団、日本では東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー管弦楽団 などと共演。 
     
    サリーム・アシュカール(ピアノ)Saleem Ashkar
    1976年ナザレ生まれ。17歳でズービン・メータに見出され、22歳でバレンボイムのもとカーネギーホールにデビュー。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団、シカゴ交響楽団、ミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団(NDR)など数多くの一流オーケストラと共演。またウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラ(アラブとイスラエルの若者のオーケストラ)を率いるバレンボイムを敬愛、戦争地域や途上国の音楽家および音楽学校をサポートする非営利団体「ミュージック・ファンド」の大使を務め、故郷ナザレやベルリンの難民の子供たちに楽器を贈っている。
     
    エリアフ・インバル Eliahu Inbal
    1936年イスラエル生まれ。これまでフランクフルト放送響(現hr響)常任指揮者、RAI国立響(トリノ)首席指揮者、ベルリン・コンツェルトハウス管常任指揮者、フェニーチェ劇場(ヴェネツィア)音楽監督、チェコ・フィル常任指揮者などを歴任。都響には1991年に初登壇、特別客演指揮者(19952000年)、プリンシパル・コンダクター(200814年)を務め、2回にわたるマーラー・ツィクルスを大成功に導いたほか、数多くのライヴCDが絶賛を博している。20144月より都響桂冠指揮者。仏独政府およびフランクフルト市とウィーン市から叙勲を受けている。
     

    8.東京・春・音楽祭2019 「アミハイ・グロス(ヴィオラ)~シューマン、ブラームス、ショスタコーヴィチ」共演:オハッド・ベン=アリ(ピアノ)

    Amihai Grosz & Ohad Ben-Ari in SPRING FESTIVAL IN TOKYO 2019



     
                                                   ©Edith Held
    かつて「エルサレム・カルテット」のメンバーとして何度か来日、現在はベルリン・フィルの第一ソロ・ヴィオラ奏者として活躍するアミハイ・グロス。共演は「イスラエル=ドイツ芸術祭・ベルリン」の監督も務めるピアニストのオハッド・ベン=アリ。
     
    日時:329日(金)19:00
    会場:東京文化会館 小ホール 
    演目:シューマン:幻想小曲集op.73
               ブラームス:ヴィオラ・ソナタ 1 ヘ短調 op.120-1
               ショスタコーヴィチ:ヴィオラ・ソナタ op.147
    料金:S\5,700 A\4,100 U-25\1,500
    予約:東京・春・音楽祭チケットサービス TEL: 03-6743-1398
    詳細:http://www.tokyo-harusai.com/
     
    ↓アミハイ、オハッドを含む「ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽」はこちら
     
    ベルリン・フィルのメンバーによる室内楽
    日時:327日(水)19:00
    会場:東京文化会館 小ホール
     
    出演:ノア・ベンディックス=バルグリー(ヴァイオリン)/ アミハイ・グロス(ヴィオラ)/ オラフ・マニンガー(チェロ)/ オハッド・ベン=アリ(ピアノ)
     
    曲目:マーラー:ピアノ四重奏曲(断片) イ短調 /シューマン:ピアノ四重奏曲 変ホ長調 op.47 / ブラームス:ピアノ四重奏曲 1 ト短調 op.25
     
    料金:S\6,700 A\5,200 U-25\1,500
     
    [大阪公演]
    日時:326日(火)19:00
    会場:あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール
     
    アミハイ・グロス(ヴィオラ)Amihai Grosz
    エルサレムに生まれ。エルサレムでデイヴィッド・ヘンやハイム・タウブらの指導を受ける。フランクフルトとベルリンではタベア・ツィンマーマンに師事。1995年エルサレム音楽センターの大学オーケストラの首席奏者とともにエルサレム弦楽四重奏団を創設し、ヴィオラを担当。2007年イスラエルのアビブ・コンクールでゴッテスマン賞(ヴィオラ部門)を受賞。10/11年シーズンからベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1ソロ・ヴィオラ奏者。ソロ活動も展開しており、主要オーケストラとの共演に加え、室内楽奏者として、イェフィム・ブロンフマン、エマニュエル・パユ、内田光子、オレグ・マイセンベルク、ジャニーヌ・ヤンセン、ジュリアン・ラクリン、ダヴィド・ゲリンガスらと共演。
     
    オハッド・ベン=アリ(ピアノ)Ohad Ben-Ari
    イスラエル生まれ。ミュンヘン国際音楽コンクールやルービンシュタイン国際ピアノコンクール等で多数入賞。世界中のオーケストラや室内管弦楽団からソリストとして招かれている。2010年ベルリンに居を移し、ピアニスト・作曲家として活動。室内楽では、ガイ・ブラウンシュタイン、ノア・ベンディックス=バルグリー、アヴィ・アヴィタルらと頻繁に共演。作曲の分野では、新作が定期的に初演されている。1116年ローランツエック室内楽フェスティバルの芸術監督、現在は「イスラエル=ドイツ芸術祭・ベルリン」監督。
     

    9.新譜紹介  New Discs 1

    リジョイサー「ENERGY DREAMSREJOICER "ENERGY DREAMS"

     


     
    発売中 2581円(税込)レーベル/品番 : Stone ThrowSTH2396/輸入盤)
     
    イスラエルのハイエイタス・カイヨーテと呼び名の高い注目のフューチャー・ネオソウル/ジャズ・バンド、バターリング・トリオの中心人物リジョイサーが、Stones Throwからソロ・アルバムをリリース!ジャズやワールドミュージックにヒップホップ、ソウル、ポップスといった様々な音楽が交り合い新しいうねりを形成し、今世界中から熱い注目を浴びるイスラエルのシーン。ジャイルス・ピーターソンやスヌープ・ドッグ、ピーナツ・バター・ウルフなど世界中のトップ・キーパーソンたちから絶賛されてきたイスラエルのフューチャーソウル・バンド、バターリング・トリオ。その中心人物リジョイサー(ユヴァル・ハヴキン)のソロアルバム。、中近東のエキゾチックなエッセンスとともに綴った衝撃のフューチャーソウル・サウンド!とてつもなくサイケデリックでドリーミーな音世界。(タワーレコード・オンラインサイトより)
    詳細:https://tower.jp/item/4765838/Energy-Dreams
     

    新譜紹介 New Discs 2

    リキッド・サルーン『LIQUID SALOON

    LIQUID SALOON LIQUID SALOON

     


     
    発売日 : 320日発売予定  2,300 + 税 レーベル/品番 : rings (RINC47)
     
    ニタイ・ハーシュコビッツ、バターリング・トリオのリジョイサー参加! 更に勢いを増すイスラエルのジャズシーンから、万華鏡のように目まぐるしい輝きを放つアフロビート&ジャズサウンド、LIQUID SALOON(リキッド・サルーン)のデビュー作が、完成!
    ジャズ・ドラマーのアミール・ブレスラー、トランペッターのセフィ・ジスリング、キーボード奏者/プロデューサーのノモックが組んだリキッド・サルーンは、ハイライフ、アフロビートとジャズをグルーヴィかつハイセンスに結びつけた。ニタイ・ハーシュコビッツやリジョイサーらイスラエルの音楽シーンをリードするミュージシャンが集結し、新たな音楽ムーヴメントを巻き起し始めたTime Groveのコレクティヴが2019年最初に送る最高の一枚! (原 雅明ringsプロデューサー)
     

    新譜紹介 New Discs 3

    リラズLIRAZ(リラズ)『NAZ(ナーズ)』LIRAZ NAZ

     


     
    36日発売予定 2,300+
    レーベル/品番 : Tuff BeatsSpace Shower Network(UBCA-1063)
     
    バターリング・トリオの中心人物であり、STONESTHROWからのリリースで世界中から注目されるビートメイカーRejoicer(リジョイサー)が手がける中東の歌姫Liraz(リラズ)、1st AlbumNaz」の日本盤が登場
    二度にわたる来日公演で話題のフューチャーソウル・バンド、バターリング・トリオの中心人物であり、STONESTHROWからアルバムをリリースするなどで世界中から注目されるビートメイカー、リジョイサーがプロデュースしたイスラエルの女性シンガー、Liraz(リラズ)のファースト・アルバムが日本盤でリリース!リラズがペルシャ語で歌う独特な節回しの歌や、伝統的なペルシャの楽器のエキゾチックな旋律が、リジョイサーのシンセやドラム・プログラミングによるエレクトロニカなサウンドとの融合でポップでダンサブルな傑作アルバムに仕上がっている。この1st AlbumNaz」は、国際的な音楽誌や、DJ、セレクターのGillesPetersonらにも見出され世界で注目されている。日本盤限定でサラーム海上氏によるライナーノーツ付。(リリースより)
    詳細:http://www.tuff-beats.com/artists/liraz/index.html
     

    新譜紹介 New Discs 4

    J.ラモッタ・すずめ『すずめ』J. Lamotta SUZUME SUZUME

     


     
    発売日:36日 レーベル:P-Vine  商品番号 PCD-24815 2400円+税
     
    ★本人書き下ろしによるアーティスト名”すずめ”誕生秘話を綴ったオリジナル・ストーリー/対訳付き
     
    イスラエル出身、現在はベルリンを拠点に活動。2018 2 月にデビュー・アルバム『Conscious Tree』をリリースし、そのわずか半年後にはブルーノート東京での来日公演を成功させた才女、J・ラモッタ・すずめ。その謎めいた名前、ナチュラルな姿、歌声だけでなく、ビートメイクや楽器の演奏でも才覚を発揮するクリエイティヴで独立したアーティストとしても大きな話題を呼んだ彼女。ネオ・ソウルの女王エリカ・バドゥとヒップホップ・シーンに革命を起こした天才ビートメイカーのJ・ディラをこよなく愛する彼女が、”それ”以降のソウル・シーンを生み出す入魂のニュー・アルバムを完成!エリカ・バドゥとJ・ディラを愛し、そしてその 2 人の才能を余すところなく受け継ぐ新世代ソウルの女王=J・ラモッタ・すずめが放つ超待望のセカンド・アルバム!!(リリースより)
     
    詳細:http://p-vine.jp/news/20190219-180000
     
    10. ミニ・ニュース Other News

    3回 東欧ユダヤ音楽ワークショップ Yiddish Academy Tokyo 2019

     
     

     
     
     
    シャガールが愛した、イディッシュ民謡 &イディッシュ・ダンス+クレズマー音楽 集中講座
    シャガール芸術の源泉となったシュテットル(ユダヤ人の町)の生活文化について、東欧ユダヤ人が親しんだイディッシュ民謡とイディッシュ・ダンス、そしてクレズマー音楽を通して理解を深める日本で唯一のワークショップです。
     
    日程:ワークショップ:226日~32日、各日11:0017:50(最終日11:0013:0013:0014:30昼休憩
    クレズマー演奏会と成果発表会、アフター・ミーティング:32日(土)15:0018:00
    場所:劇場 シアターX(カイ)墨田区両国2-10-14
    参加費:一般¥18,000、学生¥10,000(全5日間の一括払い)
                 (一日単位での参加も可能です。その場合は¥4,000/日、学生¥2,500/日)
    ワークショップ定員:25名程度 
    対 象:演奏家、舞踏家、音大生、歌手、俳優、演出家、研究者、ほかユダヤ文化に関心のある方(楽器経験不問
    NPO法人イディッシュ文化振興協会ホームページhttps://ycra.themedia.jp/
     
    *イデッシュ文化に興味ある方、こちらもどうぞ(現在開催中/ 大阪、西宮、東京)。
    イデッシュ文学の夕べ」http://toyscampus.jp/?p=2299
     
     
     
     
     
    ミニ・ニュース Mini News 2
    テレビの人気番組「You は何しに日本へ?」にイスラエル人アーティスト、ペレグ=デションが登場!!  Peleg Dishon featured by the popular TV program “Why did you come to Japan ?”
     
    放送日:225日(月)18:55-20:00 テレビ東京 
     
    昨年秋に「日本 - イスラエル AIR プロジェクト Yamakiwa / WAITINGROOM」と展覧会『What makes things fly』で活躍したイスラエル人アーティスト、ペレグ=ディションの日本滞在記がテレビ放送されます。
     
    ペレグ=ディション  Peleg Dishon
    1979年生まれ。テルアビブを拠点に活動。Ha Midrasha School of Art, Beit Berl Collegeを卒業。「紙」を非常に重要な素材として使用、伝統的なユダヤの切り絵文化に多くの影響を受けている。また工芸や和紙など日本の文化に関わりを感じ、今回のプログラムに応募。ベツァルエル美術デザイン・アカデミーの創設者ボリス・シャッツ(1866-1932)の書籍『Jerusalem rebuilt: A Daydream1918)』にインスピレーションを得て、切り絵で凧を制作するアイデアを考案。その書籍によると、100年後のエルサレムには平和主義の近未来的ユートピアの世界観が随所にあふれ、このユートピアのモデルとして日本を挙げており、彼が提唱する再建されたエルサレムに、日本の伝統的文化や社会、経済システムを取り入れたいと書かれていた。
     
     
     
     
     
     
    編集後記
    いつもイスラエルの文化や芸術にご興味をもっていただいて、ありがとうございます。
     
    「新譜紹介」のうち3枚もリジョイサー(ユヴァル・ハヴキン)関係で、日本での人気が高さがうかがえます。そのうちの一枚、「NAZ」をリリースする女性シンガーのリラズは、なんとあのRITA(リタ)の姪だそう。リタといえば、昨年11月に東京オペラシティでのコンサートでEXILEATSUSHIさんとの共演が大変話題になりました。今回の「NAZ」のリリースをきっかけに、リラズも来日の機会ができればいいですね。また同じく来月日本盤をリリースするJ. Lamottaすずめは、イスラエル人なのに「すずめ」という芸名。その謎が、付属の冊子のエッセイで明かされます。彼女のようにベルリン在住のイスラエル人若手アーティストたちが結構いて、NYのイスラエル人の若手アーティストたちとは、また違う潮流を形成しているのも大変興味深いです。
     
     
    イスラエル大使館 文化部&広報室