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イスラエル-「乳と蜜の流れる地」

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    The Middle East as seen from Gemini 11 spacecraft (NASA photo S66 54893)
     
    「イスラエル」は国でもあり、民族でもあります。ユダヤ民族の歴史、またイスラエルの地におけるルーツは、3500年前にも遡れます。
    この地で、文化的、民族的、宗教的アイデンティティが形作られ、この地で、何世紀にも渡って、大多数が離散の憂き目を強いられた後でさえ、物理的な存在が途切れずに続けられてきたのです。1948年のイスラエル国建国に伴い、2000年前に失われたユダヤの独立が復活しました。

     

    位置
    イスラエルは中東に位置し、地中海の東海岸に沿った場所にあります。国境をレバノン、シリア、ヨルダンおよびエジプトと接しており、ヨーロッパ、アジアとアフリカの3大陸の交差する場所ともなっています。

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    Map of Israel - © Carta, Jerusalem 2006
     
     
    地理
    細長い形をした国土であり、縦の長さは290マイル(470km)、横幅は最も広いところでも85マイル(135km)です。
    国土のサイズは小さいものの、イスラエルは森林の広がる高原、肥沃な緑の谷から、山々の連なる砂漠地帯まで、あるいは海岸の平野から亜熱帯のヨルダン渓谷、世界で最も低い位置にある死海まで、大陸のあらゆる気象的条件の特徴を併せ持っています。国土のおよそ半分が、半乾燥地帯です。

    気候
    イスラエルの気候は日差しが豊かであること、11月から4月までの雨期があることが特徴です。年間の降水量は北部で2030インチ(5070cm)、南部では1インチ(2.5cm)です。地域的な気候条件はバラエティに富んでおり、海岸の平野地方に見られる蒸し暑い夏と穏やかで湿気の多い冬、渓谷地域の暑く乾燥した夏とヨルダン渓谷のように過ごしやすい冬、また南部の半乾燥気候では暖かい、もしくは暑い昼と冷涼な夜があります。
    植物と動物
    イスラエルの多種多様な植物・動物の暮らしは、地理的な位置関係と、気象・気候の多様さを反映しています。国境内におよそ鳥類500種、哺乳類と爬虫類は200種、2600種の植物(うち150種はイスラエルの原生種)が生息しており、国内に150以上ある自然保護区と65の国立公園が占める敷地は約400平方マイル(1000キロ平方)にもなります。

    水資源
    当地における水の欠乏は、水資源の最大限の有効活用と新しい資源の探求に火をつけました。1960年代には、イスラエルの天然水資源はナショナル・ウォーター・キャリアと呼ばれる主要水路に統合され、北部および中部の水源から南部の半乾燥地帯に水を運ぶようになりました。
    現在進行中のプロジェクトは、人工降雨を含む新しい水資源の活用、使用後の水の再利用技術、および海水の淡水化です。
     
     
    人口構成
    イスラエルは移民の国です。1948年の建国以来、イスラエルの人口は10倍近くにまで増えていますが、その780万人の国民はあらゆる人種背景、生活様式、宗教、文化と伝統のモザイクから構成されています。今日では、ユダヤ人が人口の75.4%を占め、一方ユダヤ人以外の国民の24.6%のうち、大半(20.5%)がアラブ人です。
     

    ライフスタイル
    イスラエルの住民のおよそ90%が約200箇所の都市部に居住し、その都市のいくつかは、古代歴史地区の上に建っています。住民の約5%が、イスラエル独自の共同農場、キブツおよびモシャブに所属しています。
    主要都市
    イスラエルの首都、エルサレム(人口788,100人)は、ダビデ王が約3000年前に王国の首都として以来、ユダヤ人の民族的および精神的な中心として立つ街です。今日ではエルサレムは繁栄し活気のある大都市であり、政府が置かれ、イスラエル最大の都市となっています。
     
    テルアビブ-ヤッフォ(人口404,300人)は、1909年に最初の近代ユダヤ人の町として創設され、現在は国の産業、商業、経済、文化生活の中心となっています。
     
    ハイファ(人口268,200人)は古代より海岸の町として知られ、地中海に面した港湾都市であり北部イスラエルの産業および商業の中心地でもあります。
     
    ベエル・シェバ(人口195,400人)は聖書に族長たちの宿場としてその名が登場する街です。現在ではイスラエル南部最大の中心都市となっており、南部地域の行政、経済、保健医療、教育・文化サービスを提供しています。
     
     
    政府のしくみ
    イスラエルは、立法、行政、司法で構成される議会制民主主義国家です。国家元首は大統領で、儀式的な業務を主に担い、党派を超えた国家統合の象徴でもあります。イスラエルの立法機関、クネセットは120人定数の1院制の議会であり、本会議と12の常任委員会を通じて活動します。議員は4年に一度の総選挙で選ばれます。政府(内閣)は、内政および外交を担当します。政府の長には首相がおり、国会に対する責任も同時に負っています。
     
     
     
    教育と科学
    義務教育は5歳から始まり、18歳まで無料で行われます。ほとんどの34歳の子どもたちは、何らかの就学前予備プログラムに参加しています。
    イスラエルの高等教育機関には、科学や人文学で広い範囲の専門課程を提供する大学や、世界的な名声を得ている研究機関、専門的なコースを提供している専門学校や職業学校も含まれます。イスラエルの科学研究開発のレベルの高さは、この国で恵まれない天然資源を補填する役割を果たしています。
    保健医療
    1995年から施行されている国民健康保険法は、病院などの医療サービスを全てのイスラエル住民に提供する上での基準一覧を定めています。全ての医療サービスは、国内の4つの医療福祉団体によって提供され続けています。
    平均寿命は、女性が83.4歳、男性が79.7歳となっています。乳児死亡率は新生児1000人あたり4.0人です。医療技術者および専門家の数の人口に占める割合は、多くの先進国と比べても多くなっています。
    社会福祉
    社会福祉システムは、労働者の保護、および高齢者介護・母子家庭・青少年プログラム、移民の受け入れ組織の支援、アルコール依存症と薬物乱用の防止と治療などを含む、国民とコミュニティへの幅広いサービスの提供を定めた法律に基づいて行われています。
    国民健康保険庁は、すべての定住者(イスラエル国籍でない人も含む)に対して、失業保険、高齢者年金、ホロコースト生還者支援金、出産手当と産休、児童手当、収入手当など、幅広い利益を提供しています。
     
    経済(中央統計局 2011年)
    GDP2170億ドル(国民1人あたり28,500ドル)
    輸出(商品およびサービス):584億ドル
    輸入(商品およびサービス):592億ドル
    産業
    イスラエルの産業は、技術革新に基づく高い付加価値のついた工業製品に集中しています。具体的には、医療電子機器、農業テクノロジー、通信テクノロジー、コンピューターハードウェア及びソフトウェア、太陽熱エネルギー、食品加工、および精製化学薬品です。
    農業
    イスラエルの農業における成功は、長い間の厳しく不利な条件下で、水不足とやせた土地を最大限有効に利用しようとする格闘が生んだ結果です。今日、農業はGNPのおよそ2.4%、そして輸出の2%を占めるまでになっています。
    イスラエルの食料自給率は93%にもなりますが、一方穀物、植物油、肉、コーヒー、カカオ、砂糖は輸入に頼っており、幅広い品目の農業輸出の相殺分を上回る額となっています。
    国際貿易
    貿易は六つの大陸の国々との間で行われています。
    そのうちヨーロッパは、輸入が48%、輸出が32%を占め、これはイスラエルがEUと結んだ自由貿易協定(1975年締結)が拍車をかけたものです。同様の協定は米国との間にも結ばれ、米国とイスラエルの間の貿易では、イスラエルの米国からの輸入は全体の12%、イスラエルから米国への輸出の割合は35%となっています。

    文化
    数千年の歴史と、70カ国以上からのユダヤ人移民、多様な人種の共存する社会、そして衛星やケーブルを用いた限りのない国際的な情報の流入は、世界基準に照らし合わせつつ、自らのアイデンティティへの葛藤も併せ持つイスラエル文化の発展に貢献してきました。文学、演劇、コンサート、ラジオ・テレビ番組、娯楽、博物館やギャラリーなどの文化表現は、人々の多彩さ同様に多様なものとなり、あらゆる関心や趣向を持つ人に応えられます。
    公用語はヘブライ語とアラビア語ですが、街の通りでは数多くの他の言語を耳にします。聖書の言葉であるヘブライ語は、長期間に渡って祈祷と文学のための使用のみに制限されていましたが、1世紀前、この地におけるユダヤ人の生活の復興とともに復活しました。